■古典管の30真空管について
※2015/08/12 AM9:40写真2枚追加しました。
特に真空管のコレクターというわけではありませんが、電池管である30が手元に結構多くあり、全部で14本あります。

白箱入りのものが多いのですが、中には下の写真のように軍用の元箱入り(写真はRCA)のJAN球もあります。
元箱には1943年製造と明記されています。また軍用のVT-27の文字も箱には記載されています。

※2015/08/12 AM9:40写真2枚追加
こちらの30はシルバニア製のものでやはり軍用ですが、VT-27とも併記されたJAN球です。新品のようです。これが6本あります。

レイセオンの刻印と、聞いたことのない「PUREMIEP」の刻印。民生用の中古品だと思います。どちらも2本づつあります。

同じ電池管の30シリーズの中で31は電力増幅用の出力管(0.3W程度)ですが、この30は検波増幅用の真空管です。
主な30の規格(動作例)を見てみると・・・・
Ef:2V
I f:0.06A
Ep:180V
I p:3.1mA
Eg:-13.5V
rp:10.3KΩ
gm:900
μ:9.3
この規格を見る限り、フィラメント電圧が2Vで、多少使いにくいのですが、オーディオ用としては電圧増幅管として使えそうです。但し直熱管なので、3端子レギュレーターなどによるDC点火にしないと、たぶん駄目でしょう。
30は、検波増幅用となっていますが、古いラジオの回路図の中には30を出力管としてマグネチック・スピーカーを鳴らしているものを見たことがあります。
実際に私も自作の31シングル・アンプ(12A/71A/31コンパチブル・アンプ)に、そのまま挿して見たところ、十分な音がスピーカーから出ました。少し電流がオーバーしていたため、短時間のテストでやめましたが、12Aや71Aに似た清々しい音でした。
ですから30を出力管としてプッシュプル・アンプやパラ・シングル・アンプとして作って見るのも面白いのではないかと思っています。但し、rp(プレート抵抗)が10.3KΩですから出力トランスの1次側Zpは高くする必要があります。
プッシュプルやパラ・シングルでも多分、0.2~0.3W位?の出力だと思うのですが、能率の高いスピーカーなら十分な音量で聴くことが出来ると思っています。
元々は、オール直熱管のイコライザー付きのプリ・アンプを作ってみようと購入した30真空管ですが、ミニ・アンプの出力管として使って見ようと考えています。
「トランス結合のシングル・アンプを夏休みに作ります」・・・・と宣言したのですが、電源トランスが既存のアンプを壊さないとありません。現在、新規で電源トランスを購入するか、既存のアンプ1台を壊すか思案中です。どちらにしても毎日が暑くて何もやる気が起きません。
そんな訳で、「トランス結合のシングル・アンプ」は少し後回し・・・・
部品を買わなくても自宅のジャンク品で出来そうなトランスレス球の30A5や35C5のシングル・アンプか、今日紹介した30でミニワッターを作ってみようかな・・・・と考えています。
まあ、やる気が出れば2日で十分完成出来るのですが、お盆は何かと忙しいので、お盆が過ぎたら作ることを考えてみましょう。
それまでは、その他の私の所有している真空管の紹介やジャンク品を紹介したいと思います。製作記事を待っていた自作アンプのファンの方にはブログの内容がクラシック音楽だったり、家庭菜園だったりの興味の無い記事で、ちっとも面白くないかもしれませんね・・・・でも読んでみてくださいね。。。。。
■参考記事のご案内
12A/71Aアンプ(コンパチブル・アンプ)は、こちらです。
このアンプは2V管の31も使用できる兼用のテスト・アンプです。
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では、今日はこのへんで・・・・HIROちゃんでした。