ドヴォルザークの交響曲名盤(全曲)
 
 ※2016/08/18 追加投稿
  リボル・ペシェク指揮で、全曲の入ったBOXを購入
  しました。隠れた名盤かも・・・
 
 
ドヴォルザークの交響曲と言えば、すぐに第9番「新世界より」でしょうか・・・
この曲を初めて聴いたのは昭和36年(1961年)、小学校4年生の時、当時、ペラペラの材質でレコードに似た「ソノシート」というのがありました。(メーカーによってはフォノ・シートと呼んでいた) 当時、父がクラシックを少し聴いていて、この「新世界より」の何枚か組のソノシートを聴かされたのが初めてでした。父は第4楽章がお気に入りでした。もちろん、50年以上前の古い話ですので演奏者は誰だったかはわかりません。自分で最初に購入したLPレコードは、たぶんカラヤンだったと思います。
 
 さて、ドヴォルザークの交響曲ですが、全曲ライブラリーとして所蔵していますし、聴いていますが、やはり、どうしても第9番「新世界より」と第8番を多く聴いてしまいます。「新世界より」は私の好きな交響曲の一つですが、第8番も大好きな曲で、この曲も結構多くの音源を所蔵しています・。
 
ドヴォルザークの交響曲の私のライブラリーは次のとおりです。
圧倒的に第9番「新世界より」と8番が多く、また演奏者では、カラヤンとクーベリックの「新世界より」が多くなっていて、いつの間にか気が付いたら。たくさん集まってしまいました。整理が悪いので、もしかしたらLPなら他にもあるかもしれません。
 
■交響曲第1番ハ短調《ズロニツェの鐘》
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/ロイヤル・リヴァプールPO
■交響曲第2番変ロ長調作品4
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/チェコPO
■交響曲第3番変ホ長調作品10
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/ロイヤル・リヴァプールPO
■交響曲第4番ニ短調作品13
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/チェコPO
■交響曲第5番へ長調作品76
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/チェコPO
■交響曲第6番ニ長調作品60
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/チェコPO
■交響曲第7番ニ短調作品70
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ラファエル・クーベリック/ウィーンPO
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●イシュトヴァン・ケルテス/ロンドンSO
●ヴァーツラフ・ノイマン/チェコPO
●ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウO(1993
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/ロイヤル・リヴァプールPO
■交響曲第8番ト長調作品88
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ラファエル・クーベリック/フィルハーモニアO
●カラヤン/ウィーンPO(1961
●カラヤン/ベルリンPO(1979
●ジョージ・セル/クリーブランドO(1958
●ジョージ・セル/クリーブランドO(1970
●ズデニェク・コシュラー/スロヴァキアPO
●ヴァーツラフ・ターリッヒ/チェコPO (LP)
●ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウO(1990
●イシュトヴァン・ケルテス/ロンドンSO
●ヴァーツラフ・ノイマン/チェコPO
●シルヴェストリ/ロンドンPO
●ユーディ・メニューイン/ロイヤルPO
●ブルーノ・ワルター/ニューヨークPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●ミラン・ホルバート/OFR交響楽団
●リボル・ペシェク/ロイヤル・リヴァプールPO
■交響曲第9番ホ短調作品95《新世界より》
●ラファエル・クーベリック/ベルリンPO
●ラファエル・クーベリック/チェコPO(1991ライブ)
●ラファエル・クーベリック/シカゴSO(1951
●ラファエル・クーベリック/ウィーンPO
●ラファエル・クーベリック/バイエルン放送SO
1977ミュンヘンでの放送用ライブ)DVD ※映像
●ラファエル・クーベリック/バイエルン放送SO
(1980年ライブ)
●カラヤン/ベルリンPO(1940
●カラヤン/ベルリンPO(1957
●カラヤン/ベルリンPO(1964
●カラヤン/ベルリンPO(1977
●カラヤン/ウィーンPO(1985
●カラヤン/ウィーンPO(1985)DVD ※映像
●バーンスタイン/ニューヨークPO(1953
●バーンスタイン/ニューヨークPO(1962
●フェレンツ・フリッチャイ/RIAS交響楽団(1953
●フェレンツ・フリッチャイ/ベルリンPO(1960
●ジュリーニ/フィルハーモニア(1962
●ジュリーニ/ロイヤル・コンセルトヘボウO(1992
●カール・ベーム/ウィーンPO(1978/08/6ライブ)
   海賊版CD?
●イシュトヴァン・ケルテス/ウィーンPO
●コリン・デイヴィス/ロイヤル・コンセルトヘボウO
●ルドルフ・ケンペ/ベルリンPO
●シルヴェストリ/フランス国立O (LP)
●ワルター/コロンビアSO
●トスカニーニ/NBC交響楽団
●クレンペラー/フィルハーモニアO
●ヴァーツラフ・ターリッヒ/チェコPO (LP)
●ヴァーツラフ・ノイマン/南西ドイツ放送SO
●ヴァーツラフ・ノイマン/チェコPO (1972)
●カレル・アンチェル/チェコPO(1961)(LP)
●ズデニェク・コシュラー/チェコ・ナショナルSO
●パーヴォ・ヤルヴィ/ロイヤルPO
●スティーヴン・ガンゼンハウザー/スロヴァキアPO
●ペーター・マーク/スイス・ルガノ放送SO 
   DVD ライブ映像
●リボル・ペシェク/スロヴァキアPO
●リボル・ペシェク/ロイヤル・リヴァプールPO
●小沢征爾/ウィーン・フィルハーモニーO
 
同じ指揮者での全曲盤では、クーベリック、コシュラー、ガンゼンハウザー、ペシェクの4種類のみです。このうちコシュラー盤はブリリアント・レーベルの全集からですが1番から7番までが、コシュラーで8番はメニューイン、9番がパーヴォ・ヤルヴィとなっています。その後、コシュラーの8番と9番を見つけ購入し、彼の全集となりましたが、9番はスロヴァキアPOではなく、チェコ・ナショナルSOとなっています。
 
 ガンゼンハウザーは、アメリカの指揮者、ナクソス・レーベルの全集でクーベリックの全集を購入する前に1番から6番までを聴きたいために買ったもの。
 リボル・ペシェクはロイヤル・リヴァプールPOとチェコPOで全曲を録音していますが、これは隠れた名盤かも・・・
特に第9番「新世界」は好演。
 
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しかし、全集を聴くなら、やはりDGに録音したクーベリック/BPOの演奏でしょう。クーベリックの第9番「新世界より」は正規の録音でも多くありますが、全曲が揃っていますし、BPOのスケール感が素晴らしく、バランス面でもオススメです。
 
曲別では、どうしても8番、9番を聴いてしまいます。
 
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第8番ですが、LP時代はモノラル盤の情緒のある、やや早めのテンポで進むターリッヒ/チェコPOと、ジョージ・セル、カラヤン盤が愛聴盤でした。カラヤン盤では1961年デッカ録音のVPOとの8番が名演ですが、1970年録音のセル/クリーヴランドOもスケールの大きな名演だと思います。
 
 第9番「新世界より」ですが、超有名な曲だけあって、名盤が多いと思います。
 この曲もLP時代はモノラル盤のターリッヒ/チェコPOとカラヤン/BPOが愛聴盤でした。
 
 クーベリックは多くの録音がありますが、どれも名演、中でも前記のBPO盤の雄大な演奏が最高。この「新世界より」は、チェコやスロヴァキアの指揮者か、オーケストラで聴くべし!という方が多いのですが、私には正直、民族性というものが音からは良く分かりません。ですから、あまりこの曲では指揮者やオーケストラには拘りません。
 
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そういったことから民族性とか考えないで聴くと、ケルテス/VPOの迫力ある演奏には驚きました。特にティンパニの響きは鮮烈で圧倒されます。当時、あまり馴染みの無いケルテスがVPOに、これほど完全に思い通りの演奏をさせたこと自体、驚きです。   彼の早い死がとても残念、モーツアルトやブラームスでも素晴らしい録音を残しているだけに、もっと長生きしていたら・・・と思いますネ。
 
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また、こちらも早く亡くなった、フリッチャイの「新世界より」のBPOとの演奏、彼はモノラルでもRIAS交響楽団と録音をしていますが、BPOとの録音は迫力満点のスケールの大きな演奏。
 
 その他では、バーンスタイン、ノイマンあたりでしょうか・・・カラヤンは・・・う~ん・・・録音の度に多少変化があるようですが・・どれを聴いてもまとまりのある無難な演奏・・とでも言っておきましょう。
 
では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした。