■ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集
私のクラシック音楽の投稿は交響曲が圧倒的に多いので、室内曲や器楽曲は聴かないと思っていらっしゃる方が多いかも知れません。
確かに交響曲がライブラリーとしては圧倒的に多く、聴く機会も多いのですが、室内曲や器楽曲も聴きますし、多くの音源を持っています。
そこで今回は私の最も好きなベートーヴェンのピアノ・ソナタについて紹介します。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタというと、30年以上も前になりますが、ブルーノ・レオナルド・ゲルバーのピアノ演奏会に行ったことがあります。その時の第1曲目が、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」でした。静まりかえったホールで演奏が始まった時には背筋がぞっとする感動がありました。最近はピアノ独奏の生演奏会はご無沙汰しています。機会があれば行きたいと思っています。
さて、ベートーヴェンのピアノ・ソナタですが、3大ピアノ・ソナタと呼ばれる曲等については、バックハウス、ケンプ、ポリーニ、グルダ、などなど多くの音源を所蔵していますが。全集としてはバックハウス、ハイドシェック、古いですがシュナーベルなど数種類のライブラリーしかありませんが、私にとってベートーヴェンのピアノ・ソナタと言えば、バックハウスです。

その中でも写真のデッカ録音のLPレコードのモノラル盤(MZシリーズ)が愛聴盤です。(ステレオ録音のいくつかはCDも持っていますが、このモノラル盤はLPだけで、CDの買い直しはしていません)
モノラル盤ですが、観賞には十分です。このバックハウスによるモノラル録音全集こそ、まさにベートーヴェン、60歳代になってからの録音で、全盛期のものではないかもしれませんが、何か魂的なものすら私には感じます。
特にこの全集とは別の録音、1954年に録音された、「カーネギー・ホール・リサイタル」は感動の名演。またステレオ録音による、1969年、彼の死の7日前に残された『バックハウス:最後の演奏会』ではさすがに力強さは聴かれませんが、彼の「最後の演奏会の記録」として聴くと特別な感動を感じるのです。
【参考投稿記事】
この書庫には下記の投稿があります。
■ウェーベルン:作品番号付き作品全集
■イタリアの名指揮者/カンテルリ
■カール・ベーム コレクション No3
■ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 「春」
■カール・ベーム コレクション No2
■デニス・ブレインのホルン音楽
では、また・・・・・