■UY-807(4Y25)シングル・アンプ  (UL接続)
 
 8月に入り、毎日が暑いですね~。あまりの暑さで新規のアンプ製作も全く気が乗りません。「トランス結合シングル・アンプの製作」と、このブログで宣言してみたものの、電源トランスやOPTがありません。購入しないで既存のアンプを壊して部品取りも可能ですが、この暑さでは全くやる気なし。
 そこで、今回は過去に製作したアンプの紹介です。これまでに、多くの自作アンプを紹介してきましたが、現在残してあるのは約50台です。
これまで中学生時代からの50年間でかるく100台以上の真空管アンプを作っています。
 そんな昔に作ったアンプから今日はUY-807シングル・アンプと、UY-807真空管について紹介します。
 
 UY-807真空管というと、「ハチマルナナ」とよんでいた昔のアマチュア無線家の方は、懐かしい送信管ではないでしょうか。私は中学生のころ、無線にも興味はありましたがオーディオ・アンプ製作のほうに進んで行きました。
 中学生の時、1年先輩の友人がアマチュア無線をやっていて、その先輩の無線機は、この807を使っていました。昔のアマチュア無線と言えば、この807が最も多く使用されたのではないでしょうか。私が中学生から高校生のころの昭和40年代初めのころは、まだほとんどの方が真空管の無線機を自作されていましたね。あの頃は7MHzのバンドが賑わっていました。
 
 ところで、この807ですが、電気的特性はオーディオ管の6L6系と同じと考えていいと思います。
 30年以上も前に、この807を使用したシングル・アンプを2回ほど製作した経験があります。もうアンプは壊してしまい現存していませんが、下記の回路図のようなシングル・アンプでした。
 
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 この回路図では電源部は省略して概略を掲載しました。
 
 これで大体6W位の出力だったと思います。トッププレートの807をアンプに使用すると、なかなか見栄えのするアンプに仕上がり、いかにも良い音が出そうに見えるから不思議です。
 
下の写真は、このアンプに使用した日立製作所製の807です。非常にしっかりとした作りで耐久性もかなりあるように見えます。
 
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 このアンプに味をしめて購入したのが下の欧州管、4Y25です。807の欧州管と思えばいいと思います。この4Y25はフランスのMAZDA製で動作を確認しただけの新品です。
 
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 実は写真のように東芝製の元箱入りの807が6本あります。
 
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イメージ 5 今のところ、使う予定は無く、「どうしよう?この真空管」のリスト入りの球です。中身はピカピカです。30年以上前に秋葉原で購入したものですが、箱入り娘のままの真空管です。ペア・チューブではありませんが、プッシュプル・アンプも可能ですね。
 
 まあ、気が向いたらアンプをつくってみましょうか・・・?(あまり気が乗りません)
 
 私の持っている真空管の中には、このような元箱入りの東芝、松下、NECなどの国産真空管が結構たくさんあります。今では貴重な球ばかりです。大切に持っているだけではなく、機会を見て、やはりアンプを作って、働かせてあげたいと思っていますが・・・・・。
 
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。