■トランス結合シングル・アンプの構想
・・・ その2 ・・・
出力管の選定について・・・第一候補は45かな~
前回の投稿では、トランス結合シングル・アンプに使用するトランスの候補として、タムラ製の入力トランスと段間用のトランスを紹介しましたが、今回から製作までの間、出力管の候補について手持ちの球について、いくつか紹介したいと思います。
使用する出力管は古典管の直熱3極管とします。手持ちのある出力管の候補としては、WE-300B(1988年製)や、RCA2A3、6A3、6B4Gの他、VT-62、VT-25、VT-52、1W以下の小出力なら前回紹介したWE-101Lや、12A、大好きな71A、その他31もあります。さらに46や47の3極管接続も魅力があります。
また、変わったところでは、実はロシア製のSV811-10も4本ありますし、大出力なら845や送信管の211や811A、その他の送信管の手持ちもあります。
これまでにもトランス結合のシングル・アンプは何台か製作し、このブログでも紹介してありますが、トランス結合のアンプの音が個人的にはとても好きです。昨年の「常陸管球の会」の試聴会でもトランス結合とCR結合の切り替えが出来るコンパチブル・アンプを出品しましたが、会場に来られた方の感想では、トランス結合のほうに人気がありました。
さて、前置きが長くなりましたが、候補としてあげられる出力管として、大好きな45があります。欧州管のマニアの方でも米国系の出力管であるこの45だけは、好まれる方が多いようです。(私は欧州管はほとんど持っていません)
■手持ちの45(245)の紹介
残念ながら私はRCAの45の手持ちはありません。現在の手持ちの45は実際にアンプに使用しているものも含め次のとおりです。
こちらはシルバートーンの45です。刻印です。
同じ45ですが刻印が異なり、しかも左側のものはナス管ではなく、ST管なのに245と表記されています。ST管初期のものと思われます。
直熱管のコンパチブル・シングル・アンプに挿し替え用として使用しています。

次は同じシルバートーン(刻印)ですが、こちらはナス管です。
245のオール・ナス管/オール・トランス結合/オール直熱管アンプ(末尾で紹介)の予備球です。

次はシルバニアの刻印の45・…ただし左側の45は突然、グローが出てきてしまい不良となって使用できません。(残念!)

同じシルバニア製で刻印ではなくプリントですが、こちらは元箱入りの未使用品(動作は確認済)で予備球です。かなり昔に購入したものですが高価でした。

次はフィルコの45(刻印)です。同じ刻印ですが文字が異なるので製造年が異なる球だと思います。
この球は45のロフチン・ホワイト・アンプに使用しています。

同じフィルコでプリントですが、こちらは元箱入りの未使用新品で、予備球です。(動作は確認済) こちらも高価でした。

次はナス管の245、メーカーは「AIRLINE」エアラインと読むのでしょうか?あまり私は聴いたことのないメーカーです。刻印ですが表記が異なります。この245は オール・ナス管/オール・トランス結合/オール直熱管アンプ(末尾で紹介)に使用している245です。

以上、私の好きな手持ちの45(245)を紹介しました。今回計画しているトランス結合アンプの出力管として第一の候補でしょうか・・・・?
次回は別の直熱3極管を紹介します。
【これまでの45(245)参考製作アンプ】
下記に紹介するアンプの他にも45(245)のアンプはあります。
右の「2A3・45アンプ集」の書庫をご覧ください。

上記のアンプは45ロフチン・ホワイト・シングル・アンプです。
回路図等、記事はこちらです。
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上記のアンプは、オール・ナス管/オール直熱管/オール・トランス結合/オール・ケミコンレス・・・という245シングルアンプです。
詳しくはこちらです。
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では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。