■送信管アンプの光・・・その③
  211(VT-4C)送信管
 
 今回の送信管は211(VT-4C)です。この送信管のフィラメントの
規格は10V/3.25A、トリタンですので、とても明るく輝きます。
 また発熱も多く、冬には暖房の代わりにもなるくらいです(笑い)
部屋の照明を全部消しても新聞が読めますよ・・・・・
 
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 このアンプですが、実は211(VT‐4C)用に製作したものではなく、845の低電圧動作によるシングル・アンプです。
 845は送信管と思っておられる方が多いと思いますが、211とは異なり、オーディオ管という認識を私は持っています。211と845は電気的特性は全く異なりますが、自己バイアスで作った845アンプの回路によっては、211をそのまま差し換えても使用出来る場合があります。
 
 上の写真は845の代わりに211を挿したものです。元々、前記のように845の低電圧動作のアンプですので出力トランス1次側のZpも5KΩとなっているため、ミスマッチになっていますが、音は、それなりに結構な音量が出ます。(約4W位の出力でしょうか・・・)
 本来211はプレート電圧を1000V位の高電圧で動作させないと、送信管としての本領を発揮出来ません。
 ですから211のマニアの方からみたら、このアンプを211で使用したら笑われてしまうアンプですね。
 
 この845のアンプに211を挿して使用すると、プレート電圧は約500V弱、プレート電流も僅か25mA程度しか流れません。しかしこの程度の低い電圧でも、アンプとして使用した場合には、送信管の特徴は十分に出ている気がします。
 
このアンプの回路図等はこちらにあります。あとから見てください。
    ↓
 
 211で約1000Vをかけたアンプは過去に2回ほど作った経験がありますが、1000Vという高電圧にはさすが、すこしビビりますね。
真空管アンプを自作される方の中には、いきなり2A3や、300Bのアンプそして、211アンプを作られる方もいて、感心してしまいます。。。。
GEのVT-4Cなど211は6本ほど持っていますが、たぶんもう作らないかも・・・・
 
※ドアノブ管の316A(VT‐191)送信管アンプの製作を始める予定で
  したが、明日は1日出かけてしまい、日曜日も野暮用でアンプ作り
   (シャーシ加工)は始められません。月曜日は仕事があるけど・・・
    火曜日は仕事が休みです。シャーシの加工が出来るかも・・・・
 
次回の送信管の光は・・・・811A送信管です。
 
 
※過去の投稿記事です。
   「送信管アンプの光・・・その①」 
  8025A(VT-228)アンプの紹介はこちらです。
    ↓
 
  「送信管アンプの光・・・その②」 
   ■VT-25(10)/VT-62(801)アンプの紹介です。
    ↓ 
 
 
では、今日はこのへんで・・・・HIROちゃんでした。