■テレビ用ジャンク真空管を使用したミニワッター
  18GV8・シングル・アンプ
 
   今回は、ジャンク・コーナーで紹介しても良かったのですが、ミニ・ワットアンプとして紹介します。
 このシングル・アンプは昨年、遊びで作った適当アンプ・・・・なので紹介をためらっていたアンプです。
実は、このアンプ・・・全てトランス、ケース、真空管などなど、全て家にあったジャンク品とありあわせの抵抗、コンデンサの中古品を利用して組み立てた0円アンプです。本来ならばB電源のある電源トランスを使用したかったのですが、適当なジャンク的な電源トランスの持ち合わせがなかったので、やむを得ず低電圧動作のシングル・アンプとしました。
 
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このケースも何度もアンプを組み込んだ使い古しのリード社の汎用ケースです。古くなったので黒いスプレー塗料で再塗装をしたものです。
 
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 ケースの中の様子です。電源トランスは昔、秋葉原で見つけたメーカー不明のトランスで2次側には100V 0.1Aの表示があり、150円でした。(トランスの上に150円の値段シールがまだ貼ってあります)
 当初はこのトランスを倍電圧での使用を考えましたが、ACで100mAでは倍電圧整流したら、DCでは十分な電流が確保できないため、100Vの半波整流としました。低電圧でどのくらいの音が出るのか、半波整流でハムが出ないかなど・・・、遊びなので・・・興味がありました。
 
■18GV8真空管について
 
 イメージ 418GV8は、中出力の3極部と出力用5極部を持つ複合管で、オーディオ用真空管ではありません。この球はトランスレス300mA用のテレビの垂直偏向用に開発されたテレビ管です。オールドのマニアの方でテレビ用のジャンク真空管を持っておられる方は、必ずといっていいほど、8R-LP1などと共に懐かしい、なじみのある真空管だと思います。私のジャンク箱にも8本ほどあったので遊んでみました。
 ヒーター規格は18V 0.3Aです。6BM8や16A8と少し特性が似ていますが、6BM8にくらべると5極部は低い電圧でもプレート電流が大きくなっています。
 
■回路図について
 今回のアンプの回路図を示します。前述のように本来ならば、B電圧を高くし、出力トランスも大きくすれば、3W位の出力は望めますが、今回はプレート電圧が低いことから出力は、頑張っても約1W位のミニワッターです。それでもBGM用のアンプなどに使用するには十分な音量です。ハムも出ません。
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 今回のように家の中にあるジャンク品をかき集め、このようなアンプを作るのも楽しいものです。勿論、今回のような電源回路や小型のラジオ用?の小型出力トランスでは、十分満足する音質は望めませんが、暇つぶし?に作ってみるのも面白いと思います。
  
■関連記事
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5670パラ・シングルアンプ
1626(VT-137)ミニ・シングル・アンプ
12BH7A/12AU7 ミニ・アンプ
  (ヘッドフォン・アンプ兼コントロール・アンプ)
 「5670ミニアンプ」、および「12BH7Aミニアンプ」
 
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。