■QUAD Ⅱ型パワー・アンプの試聴
今日は連休最後の5月6日、だいぶ遅れた4月25日の気まぐれ日記です。・・・・
私は真空管アンプを自作しているため、メーカー製の真空管アンプは1台も使用していません。そのため、メーカー製のアンプについては、あまり聴く機会はありませんでしたが、今回、「オーディオ父さんの独り言」のブログ名でおなじみのKIYOさんのお宅で、「QUAD Ⅱ型パワー・アンプ」 の音を初めて聴かせて頂きました。
聴かせて頂いたのは、「常陸管球の会 第15回真空管アンプ試聴会」の前日(4月25日)です。
※「常陸管球の会 第15回真空管アンプ試聴会」 の報告については、
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KIYOさんのお宅で写真を撮りませんでしたので、KIYOさんのブログからアンプの写真をコピーさせていただきました。

QUAD Ⅱ型パワー・アンプは、アコースティカル・マニュファクチュアリング社のブランドで、現在は「QUAD」が社名になって「クォード エレクトロアコースティックス」になっているようです。
KT-66をプッシュプルで使用したモノラル・アンプのため、ステレオで聴く場合には2台必要になります。位相反転回路は、オートバランス方式にも見えますが、独特の位相反転回路で出力トランスも独特です。1次巻き線が独立していて、中点付のカソード巻き線でパワー段だけで負帰還がかけられ、出力トランスの2次側からも初段に負帰還がかかっています。参考に回路図を下記に掲載します。

KIYOさんのQUAD Ⅱ型パワー・アンプは、カップリング・コンはペーパー・コンだったものをフィルム・コンに交換し、また電源の電解コンは容量抜けした分を付け加えてあるアンプになっています。
さて、QUADⅡ型パワー・アンプの音ですが、KIYOさんのスピーカーは、特注で製作したタンノイの「オートグラフ」を愛用されています。
音が出た瞬間、つい、「いや~いいですね~!・・」と声を発してしまいました。
これまで、KIYOさんのオートグラフでは、KIYOさんの自作された多くのアンプをはじめ、私の作ったアンプでも音を聴いていましたが、今回、聴いたQUADⅡ型パワー・アンプとオートグラフとの組合せによる音は、これまで経験したことのない音でした。アンプもスピーカーも同じイギリス製ということが関係あるのかどうかはわかりませんが、とにかく、このQUADⅡ型パワー・アンプとタンノイは、非常に相性が良いように感じました。
音の表現はとても難しいのですが・・・・私には「余韻のある、ふっくらとした暖かい豊かな音」とでも言ったらいいのでしょうか・・・?
クラシック音楽にはとても合うように感じました。
(コンサート会場の臨場感さえも感じられます)
私は無帰還の3極管アンプの音が好きで、多くのアンプを作っていますが、今回のQUAD Ⅱ型パワー・アンプの試聴は真空管アンプを自作する私にとって、非常に良い刺激となりました。
ご案内 ・・・・・ KIYOさんのブログ ・・・・・・
「オーディオ父さんの独り言」
「QUAD Ⅱ型パワー・アンプ」 関連と 「タンノイ・スピーカー/オートグラフ」 のKIYOさんの投稿記事はこちらです。
KT-66のガラスを壊して、中の構造まで調べ、研究されています。ぜひ、訪問してみて下さい。
■QUAD Ⅱ型パワー・アンプ
■QUAD Ⅱ型パワー・アンプとKT-66
■QUAD II パワー・アンプとQUAD 22 コントロール・アンプを修理復元
■QUAD22 コントロール・アンプ(続き)
■現用タンノイ・オートグラフを紹介
・・・・・ ご案内(その2) ・・・・・
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では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした。