■1626 (VT-137) パラ・シングル・ロフチン・ホワイト・
    アンプの周波数特性について
 
  過日、ブログでおなじみのKIYOさんのお宅におじゃまし、完成したばかりのKIYOさんの「2A3パラ・シングル・ロフチン・ホワイト・アンプ」の音を聴かせて頂きました。その素晴らしさについては、前々回の3月16日の投稿文のとおりです。
 このKIYOさんのアンプに刺激を受けて作ったのが、今回の1626アンプです。同じパラ・シングルのロフチン・ホワイト・アンプですが、私のアンプはミニ・ワッターで出力は1.5W位です。
 
KIYOさんのお宅で試聴中 
先日、出来あがった出力トランス・カバーもかぶせてみました。
なかなかの見栄えのあるアンプになりました。
 
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 この1626アンプの周波数特性を測定していただきました。アンプの電気特性は周波数特性ばかりでなく、残留ノイズ、ひずみ率、入出力特性など、いろいろありますが、周波数特性
(f特)は、やはり多少気になるところです。
 
 さて、測定結果ですが、チャートのように、低音と高音がバランスよく?落ちている、カマボコ特性・・・と言っても2.5dBで20Hz~20KHzと言ったところでしょうか。NFBをかけていない裸の無帰還アンプとしては、充分優秀な特性です。この特性ならばNFBをかける必要は全くないと思います。
 
 
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  ※出力約1.4W時の周波数特性です。(左右とも同様)

 

 3dB位の軽いNFBで特性もかなりフラットになると思いますが、経験上、特にこのような3極管の小出力のアンプでは、以前にも書いたように、NFBをかけると音がかなり引っ込んでしまい、つまらない音になります。また20Hzなどと言う超低音や20KHzと言った超高音は、私の駄耳では当然聴こえません。
測定結果が良ければ音が良いとは限りませんが、今回のように周波数特性を測定すると、いろいろと勉強になります。
 
 最近、私のアンプ作りは、シングル・アンプがほとんどで、しかも出力は1~2W、中には1W未満のアンプもありますが、普段、よほど能率の低いスピーカーでなければ、出力は1~2Wで充分満足です。何十Wとか100Wなどと言う大出力アンプは、私にとって不要です。もう大出力のプッシュプル・アンプは作る事は、多分ないかも知れません。
 
では、今日はこのへんで・・・・・HIROちゃんでした。