■オイゲン・ヨッフムのブルックナー交響曲
 
非常に多い私のブルックナー交響曲のライブラリーから、これまで、朝比奈隆氏(但し7番、8番、9番のみの紹介)、シューリヒト、クナッパーツブッシュ、マタチッチ、ヴァント、と紹介しましたが、今回はオイゲン・ヨッフムのブルックナーについての投稿です。ヨッフムは国際ブルックナー協会の会長を務めていたくらいのブルックナーの権威です。指揮者のデビューもブルックナーの交響曲第7番だったようです。
 
 冒頭に書いたように、このブルックナーの交響曲は、ベートーヴェン、ブラームスなどと共に、非常に多くのLPやCDを所有しています。(LPとCD相当ダブっています)その他の指揮者ですと、全曲を録音していないのも含めると、ルドルフ・ケンペ、オットー・クレンペラー、カール・ベーム、チェリビダッケ、スクロヴァチェフスキ、ショルティ、セル、ワルター、カイルベルト、あたりも今後、出来れば紹介したいと思っている曲が何曲かあります。・・・カラヤン、アバド、フルトヴェングラーもありますが、カラヤンのブルックナーは、7番、8番はいいのもありますが、あとは?・・・・アンチ・カラヤンの私から言わせれば、カラヤンのブルックナーは、特にベルリン・フィルでは、「ブルックナーを聴くと言うより、ベルリン・フィルのアンサンブルと音響を聴くためのもの。。。」でも、カラヤンの紹介もしないと、カラヤン・ファンに叱られそうですね。アバドもですかね~・・・
 
少し古いですが、ロスバウト、ホーレンシュタイン、ベイヌム、コンィチュニーなども7番や8番などで、いい演奏の録音を何曲か残しています。機会があれば、これらも紹介したいのですが、いつになることやら・・・・
 
前置きは、この位で、ヨッフムは多くのブルックナーの録音を残していますが、私のヨッフムのブルックナー交響曲のライブラリーは、次のとおりです。
 
■交響曲第1番ハ短調
・ベルリン・フィルハーモニーO(1965
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1978
■交響曲第2番ハ短調
・バイエルン放送交響楽団(1966
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1980
■交響曲第3番二短調
・バイエルン放送交響楽団(1967
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1977
■交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」
・ベルリン・フィルハーモニーO(1967
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1975
■交響曲第5番変ロ長調
・バイエルン放送交響楽団(1958
・アムステルダム・コンセルト・ヘボウO
1964/5/31ライブ)
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1980
■交響曲第6番イ長調
・バイエルン放送交響楽団(1966
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1978
■交響曲第7番ホ長調
・ベルリン・フィルハーモニーO(1964
・アムステルダム・コンセルト・ヘボウO
 1970/3/15ライブ
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1976
・フランス国立管弦楽団(1980
・アムステルダム・コンセルト・ヘボウO
 1986/9/17 昭和女子大学人見記念講堂ライブ
■交響曲第8番ハ短調
・ベルリン・フィルハーモニーO(1964
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1976
・バンベルク交響楽団
 1982/9/15 NHKホール ライブ
・アムステルダム・コンセルト・ヘボウO
 1984/9/26ライブ
■交響曲第9番二短調
・ベルリン・フィルハーモニーO(1964
・ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1978
・ミュンヘン・フィルハーモニーO(1983/7/20ライブ)
 
 ヨッフムは、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団との2度目の全曲録音前に、1958年から1967年にかけてDGにバイエルン放送交響楽団とベルリン・フィルハーモニーOとで、全曲録音をしています。これらの録音は、日本でのブルックナー・ファンを増やした事は間違いないでしょう。
イメージ 1世の中の評価では、2度目のドレスデン国立歌劇場管弦楽団との全曲録音の方が高く評価されていますが、私はLP時代から、バイエルン放送交響楽団とベルリン・フィルハーモニーOとの全曲を聴いていたためか、私は、こちらの方が曲に若さもあり、好きです。特にベルリン・フィルとの4番、7番、8番、9番は名演です。中でも第7番は、バランスも良く第2楽章の深い美しさは何とも言えません。また、第8番では、特に第3楽章アダージョの何と美しいことか・・・第9番はベルリン・フィルの完璧で重厚なアンサンブルが見事です。この全集の音源はLPと、CD、両方持っていますが、LPの方が音が良く感じます。LPは若い時に1枚1枚、集めたものですが、CDは、ヨッフム指揮のベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーの交響曲全集を纏めた16枚組の廉価版BOXです。
このBOXは非常にお買い得でした。
 
 
イメージ 2また、曲別では、1970年のアムステルダム・コンセルトヘボウとのライブ録音の第7番と、1984年の第8番のライブ録音が個人的にはお薦めです。このCDは、タワー・レコードが再発売した時に購入したもの。
第7番は、ヨッフムの指揮者として円熟した67歳の時のライブ演奏、純音楽としての美しさと感情がみられます。第8番は、晩年のライブ録音ですが、ここでも第3楽章のアダージョが美しい。ハープがくっきりと浮き出た部分が、私は最も好きなのですが、ヨッフムの演奏は正に天国的な透明で明るい美しさです。このアダージョを聴いていると、このまま死んでもいいくらいに感じます。(すこしオーバーな表現ですが・・・)
1982年の来日でのバンベルクSOとの第8番も素晴らしいのですが、NHKホールという関係か、録音がイマイチのような気がします。
 
ヨッフムのブルックナー交響曲は、私にとって、いつまでも聴いていたい音楽なのです。
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  では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした。