■ジャンク・コーナー/真空管編 その④
テレビ管 6CS7
初めに・・・・
このコーナーは私がアンプに使用した経験のある真空管を中心に掲載しますが、けっして、これらの真空管のアンプへの使用をお薦めしている訳ではないことを御理解下さい。
また、使用した経験のある真空管といっても、具体的に回路等の詳細を示すものでもありません。ある程度、真空管に対する知識のある方を対象として、真空管の規格等を中心に投稿しますので、これらの真空管をお使いになる場合には、あくまで自己責任で設計したり、実験したりして下さい、投稿者としての責任は、一切持ちません。
※2015/02/17 16:20 一部、末尾に記事を追加投稿しました。
この6CS7を使ったアンプ・・・・早速、作り始めました。。。
※2015/02/17 20:15 末尾に記事を追加投稿しました。
アンプのシャシー加工・塗装が終わりました。
※2015/02/18 20:30 末尾に記事を追加投稿しました。
6CS7シングル・アンプが完成しました。(とりあえず写真を掲載)
我家のジャンク箱にワンサとある、ジャンク真空管・・・・
特にテレビ用として使用されたMT管は、ジャラジャラ・・・と、数百本はあります。(中には50年前・・・中学生だった頃・・・町の電気屋さんの裏庭に捨ててあった壊れたテレビから、黙って抜き取ってきた球もたくさんあります・・・オールドの方は経験があるでしょう。。。。何に使うか分からなくても集めたものです。。。 )
そんな使われなくなったような球をオーディオ用に使ってみよう・・・
生かしてみよう・・・というのが、このコーナーです。今回もテレビ管を紹介します。テレビ管でオーディオ用として、電圧増幅用や出力管として使用出来る真空管はワンサとあるため、このコーナーは、時々ですが、まだまだ続きます。
しかし、ジャンク・コーナーですので、私のジャンク箱にある真空管の紹介が中心になります。
さて、今回紹介する6CS7ですが、時々、ミニワッターやトランス結合のアンプなどに製作記事が見られますが、元々は、テレビの「垂直発振増幅用複3極管」で、オーディオ用の真空管ではありません。1つのガラス管に特性の異なる2つの3極管が封入されています。

主な規格は下記のとおりです。
・ヒーター電圧:6.3V 電流:0.6A
・動作例
(ユニット1)Ep:250V、Eg:-8.5V、Ip:10.5mA、
μ:17、rp:7.7kΩ、Pd:1.25W
(ユニット2)Ep:250V、Eg:-10.5V、IP:19mA、
μ:15.5、rp:3.45KΩ、Pd:6.5W
この規格で注目したいのは、増幅率(μ)、どちらのユニットも中μ管でアンプの電圧増幅にはもってこいです。また、第2ユニットは、写真でも分かるようにプレートも少し大きく、Pd(プレート損失)が6.5Wと比較的大きいことと、rp(プレート抵抗)が3.45KΩと低いのが魅力です。
この球で2段の低周波増幅をおこなえば、パワー・ドライブとなり、比較的低いインピーダンスで出力管をパワフルにドライブすることが出来ます。またrpが3.5KΩと低いので、ドライブの2段目は第2ユニットをトランス結合として使用することが出来ます。
ある程度、真空管アンプ作りの経験のある方でしたら、この真空管の規格が分かれば、アンプ設計時の、CR結合等のプレート抵抗や、カソード抵抗などの抵抗値は求める事が出来ると思います。
さて、ジャンク箱等を探したら、この6CS7が8本、見つかりました。左3本のうち2本はメーカー不詳、1本は日本製(TEN)です。 写真の東芝製と、シルバニア製の6CS7は元箱入りの新品ですが、この元箱の6CS7は、何年か前に秋葉原でジャンク真空管として100円~300円で売られていたのを購入したものです。
という事で・・・・早速、この6CS7を使って、アンプを作りたいと思います。。。
今回は、6CS7を片チャンネル1本だけ使った、ミニワッター・・・多分、出力は1W弱ですが、大いに期待できます。
昨日、この6CS7のアンプを作るために、家の物置や部屋の中を探したら、ジャンク品や新品の買い置きで、何とかあらためて部品を購入しなくても出来そうです。

やっと見つけたシャーシ・・・・一度、アンプ作りを止めた時、買い置きしてあったアルミのシャーシを十数個も処分してしまい、今はあまり手持ちがありませんでしたが、物置の奥から30年位前のシャーシが見つかりました。大きさもちょうど良いので、これで作りますが、昔の製品のためか、折り曲げが外側で見た目が悪いです。
ここは、後からサイド・ウッドで隠すことにします。
その他、使用予定の部品。。。。全部、買わずに揃いました。。。。
後は、いつから作るか・・・簡単なのでシャーシの塗装をしなければ半日あれば、完成出来そうです。(シャーシが古いので、やっぱり塗装をすることにします)あとはやる気だけです・・・・ほとんど表の濡れ縁での作業・・・寒ぶっ!・・・・家の中では・・・かみさんが・・・?

電源トランスは山水製の中古、出力トランスは、東栄変成器のT-1200、これは新品のストック品、真空管の6CS7は、勿論ジャンク球、左の真空管は、これまたジャンク真空管の6X4(整流管)、真空管ソケットはジャンクもありますが、ジャンクシャーシから取り外しが面倒なので、今回は新品のストックを使います。それ以外の小物は全てジャンク品。
今回は、これでミニワッターの直結アンプを作ることにします。回路は・・・頭の中で・・・設計終わりです。直結アンプなので、安全を考え整流管を使用します。。。。。チョーク・トランスがないけど・・・・たぶん大丈夫。。。
「6CS7 ロフチン・ホワイト・ミニアンプ」ってことになる予定ですが・・・・
ちゃんと上手く完成するかどうかは次回の投稿をお楽しみに。。。。
完成したら、投稿します。記事を分割しての投稿は、小さなアンプですし、記事が面倒なので、細かくは投稿しないかもしれません。
※2015/02/17 16:15 追加投稿
何故か、天気は悪いのですが・・・やる気が出たので・・・・シャーシの加工をやっちゃいました。50分くらいで終わりました。
少し手を怪我しました。
このシャーシ・・・・古い製品のためか・・・
アルミ板の折り曲げが、外側で見た目が良くありません。
ここは、サイド・ウッドを付けて隠すことにします。
雨が降りそうですが・・・
まだ降ってこないので・・・
塗装もやっちゃえ・・・!
という事で・・・
塗装まで、やりました。・・・・只今、乾燥中・・・・
明日作る時間があれば・・・・明日には完成するかも。。。
そうだ! 明日は・・・カミさんが出かけるので・・・鬼のいぬ間に?・・・
こりゃ、あした作れるぞ~
※2015/02/17 20:15 追加投稿
・・・アンプのシャシー塗装とサイド・ウッドの取付が終わりました・・・
なんと、塗装の乾燥中に、ポツポツと雨が少し降ってきて、塗装が少し濡れてしまい、若干、ムラが出てしまいましたが、まあ少しで目立たないので良しとしました。今回のサイド・ウッドは100円ショップのペン皿では大きすぎるため、ホームセンターで適当な木材を購入し、ノコギリとカンナ、紙ヤスリで仕上げ、取り付けてみました。固い美しい木材で90cmで280円でした。
写真のようにゴム足を付けてシャーシの加工と塗装は終了です。
まあまあの仕上がりです。後は、部品を取付て配線するだけです。
明日、配線の作業をします。。。。
完成したら、とりあえず・・・この記事に追加投稿します。。。明日もこの投稿を見てくださいね。。。
では、今日はこのへんで・・・・・HIROちゃんでした。
また明日・・・・・・
※2015/02/18 20:30 追加投稿
・・・・6CS7シングル・アンプが完成しました・・・・
完成しました。

あれっ!
シャーシは黒色に塗装をしたはず・・・・?
そうなんです。
今日の午前中、塗装したシャーシに部品を取り付けていたら大きな傷を2か所も付けてしまいました。
塗装をやり直そうと修正したら・・・・よけいにひどくなってしまいました。みぞれも降っていたので、再塗装は中止。結局、紙ヤスリでせっかくの塗装を落とし、アルミ表面を改めて紙ヤスリで磨いて、銀色(アルミ色)にして作りました。
(やっぱり・・・黒がよかったな~・・・・・
)
さて、完成して音も出ましたが・・・今回は当初、少しハムが出ました・・・
原因は電源部のようなのでB電源のケミコン容量をすこし増やしたら、ほとんど聴こえなくなり、解決しました。
回路図等は、後日、あらためて投稿します。
※2015/02/19 追加投稿:完成アンプの詳細についてのご案内
完成した6CS7シングル・アンプの詳細な記事は下記からご覧ください。
回路図も掲載してあります。
「6CS7直結シングル・アンプ完成」
↓
では、・・・・・ HIROちゃんでした。
■ジャンク・コーナー/真空管編 ③ は、こちらです。
6BN8 真空管
http://blogs.yahoo.co.jp/hirochan29dec2951/67482583.html
■ジャンク・コーナー/真空管編 ②は、こちらです。
6DJ8、6R-HH8、6R-HH2、6BQ7A 真空管
■ジャンク・コーナー/真空管編 ① は、こちらです。
12R-LL3、12AV7、5965、5963 真空管