■ジャンク・コーナー 真空管編③ 6BN8
今回紹介するジャンクなテレビ用真空管は・・・6BN8(8BN8)

テレビの同期分離、AFC回路などに多く使われた真空管で、FMラジオの検波や音声の低周波増幅用にも使用されていました。
各メーカーで多く製造された真空管で、ほんの少し前まで秋葉原でジャンク球として元箱入りの球が100円でたくさん売っていました。

(写真の元箱は、何と双葉電子工業、TEN、シャープ、東芝の元箱入り・・全部100円でした。この写真の他にも中古のジャンク球が何本か手元にある真空管です)
今でも探せば安く購入出来るかも知れません。

ソケット接続は右のとおりです。
オーディオ用としては、2極部は使用せず、3極部だけを使用してアンプのドライブ用の球として使えます。3極部の増幅率(μ)は70ですので、GT管の6SL7と同じです。ヒーターを点火すると2極部の2本、3極部の1本のヒーターが点火して、3本の明かりとなるのも、見ていて面白いと思います。
なお、8BN8はヒーター規格が異なるだけで8BN8は8.4V、0.45Aです。
オーディオ用として使用する場合の3極部の主な規格は下記のとおりで、使いやすい球です。
・最大プレート電圧:300V
・最大プレート損失:1.5W
・ヒーター規格:6.3V/0.6A
●動作例
・プレート電圧(Ep):250V
・プレート電流(Ip):1.6mA
・グリッド電圧(Eg):-3V
・増幅率(μ):70
・プレート抵抗(rp):28kΩ
アンプの初段に使用するならプレート負荷抵抗は100~240kΩ位、カソード抵抗は1~2kΩ位がいいと思います。B電圧は100~250V位で充分でしょう。
テレビ管のジャンク球としては、良く見かけた球です。もしあったらアンプに使用できますよ。
テレビ用真空管でオーディオ用に使えるジャンク球の紹介は、まだまだ、たくさんあります。今後も時々、紹介していきます。
なお、このコーナーは私がアンプに使用した経験のある真空管を中心に掲載しますが、けっして、これらの真空管のアンプへの使用をお薦めしている訳ではないことを御理解下さい。
また、使用した経験のある真空管といっても、具体的に回路等の詳細を示すものでもありません。ある程度、真空管に対する知識のある方を対象として、真空管の規格等を中心に投稿しますので、これらの真空管をお使いになる場合には、あくまで自己責任で設計したり、実験したりして下さい、投稿者としての責任は、一切持ちません。
まだまだワンサとあります。
ジャンク真空管をお持ちの方は・・・捨てないでね。。。
また、新規のアンプ製作の計画もありますので、順次、紹介します。
※これまで紹介したジャンクな真空管は下記に投稿があります。
■ジャンク・コーナー/真空管編 ②は、こちらです。
6DJ8、6R-HH8、6R-HH2、6BQ7A 真空管
■ジャンク・コーナー/真空管編 ① は、こちらです。
12R-LL3、12AV7、5965、5963 真空管
では、今日はこのへんで・・・・HIROちゃんでした。