■1626 送信管アンプの製作 ②
  完成しました!
 
 今日は午前中に、昨日加工したシャーシを塗装し、午後から配線作業を行いアンプが完成しました。
 
■今日の塗装
  黒のツヤ消しでスプレー塗装しました。まあ綺麗に出来たと思います。
 
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■配線して完成しました!
 
 完成したアンプの写真です。夜になって撮影したので良く写りませんでした。カメラもピントが合わず最近、調子が悪いのです。。。
  シャシーが小出力アンプにしては、少し大きすぎました。出力トランスも小さいので、見た目が冴えません。。。
 
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 午前中に塗装を行い、乾燥したので午後から配線作業をしました。
簡単なアンプのためのんびりやって配線は2時間50分で終わりました。
 配線の様子です。夜、撮影したので良く写っていません。
  
■回路について
 
 (初段管は、コンパチブルとし、挿し換え管を多くしました)
 回路は、シンプルなCR結合の2段アンプです。コントロール・アンプを使用するので今回は音量調節用のボリュームは省略しました。
 初段管は当初は12AX7や6AV6などを使用しようと考えていましたが、高周波増幅用のテレビ管やラジオ管などがたくさんあるので、これらの球がそのまま挿し換えられるよう工夫しました。
 
・ドライブ管について
 
 今回使用した初段のドライブ管は、基準管としてシャープ・カットオフ/VHF用5極管の6AK5を使用しました。(今回のアンプでは6AK5の高信頼管の5654を挿してあります)写真のように小さな7ピンのMT管です。
 ソケットの5番ピン(P)と6番ピン(G2)を繫ぎ、3極管接続とします。6AK5は管内で(G3)と(K)がいっしょに2番ピンと7番ピンに接続されています。そのためにソケットの2番ピンと7番ピンを繫いでおくと、(G3)が2番ピン、(K)が7番ピンの6AU6、6BD6などの他、(K)が2番ピン、(G3)が7番ピンの6CB6、6BH6、6DK6などのテレビ管やラジオ用の高周波増幅管の3極管接続として、そのまま挿し換えが出来ます。挿し換える球により各部の電圧配分は多少変わりますが、全く問題なく挿し換えが出来ます。回路図の右下に、そのまま挿し換え出来る真空管の一部を記しておきました。(私の持っている球を中心に書きました)
 
※2014/12/18 追加投稿
 6AK5の写真を追加します。
一番左側の球です。真中は6AU6、右は比較のための12AX7です。かなり小さなカワイイ真空管であることが分かると思います。(写真は6AK5の高信頼管5654です。6AK5と大きさは同じです)
 
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・出力管1626(VT-137)の動作
 
今回のアンプの1626(VT-137)の動作は・・・・・
Ep:221V、Ip:18mA、Eg:-29V(Rk:1.6KΩ)、RL:7KΩ
Pd:4W
となっています。
1626(VT-137)のPd(陽極損失)は5Wなので80%の軽い動作になっています。
 もう少し、Epを高くし、Ipも少し多く流したかったのですが電源トランスのB電圧のタップが低かったため、これで良しとしました。
※2014/12/18 追加投稿
出力トランスの2次側4Ωに8Ωを負荷し、見かけ1次側を14KΩで聴いてみましたが、このアンプでは7KΩの方が低音も伸びていいようです。
 
・B電源部は半波整流、チョーク・トランスは省略、抵抗で代用
 
 使用した電源トランスは、本来ブリッジ整流用ですが、このアンプでの総電流は40mA程度なのでシリコン・ダイオード1本だけの半波整流としました。
 また、3極管のため、B電源用チョーク・トランスを使用したかったのですが、適当な小型のチョーク・トランスが無かったことと、傍熱管のためハムもあまり出ないだろうと390Ωの抵抗1本で代用しました。
 完成したアンプは、半波整流でもあるため、ハムを心配しましたが、スピーカーに耳を付けて、僅かに聴こえる程度で実質ノーハム同様でした。
 
■回路図です。
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 さて、試聴の結果ですが、完成したばかりで良く聴いていませんが、小出力ながら送信管らしい中~高域が非常にきれいです。前回製作した71Aロフチン・ホワイト・アンプに少し似ているようにも感じますが・・・後でゆっくりと試聴したいと思います。
 この1626(VT-137)シングル・アンプは、測定していないので分かりませんが出力は0.8W位?だと思います。しかし、音量に不足はありません。普通の部屋で音楽を聴くのには十分な音量だと思います。
 パラ・シングルにすると、さらに出力も大きくなり期待できそうです。Epを250V位、Ipは18~20mA(1本あたり)で設計すれば2Wは出るでしょう。更にOPTもコアボリュームのある大きなものを使うと、いいアンプが出来そうです。もしかしたら・・・そのうち作るかも?
 
 また、テレビ用の偏向用MT管(6DE7、6RA9、6CS7など)を結構持っているので、これらを使ったミニワッター・アンプも作りたいと思っています。
 
【関連記事】
■1626 送信管アンプの製作 ①の投稿はこちらです。
 
 
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 この書庫内に次のアンプの製作記事があります。 ぜひ、ご覧ください。
■1626(VT-137)/6F6兼用
  パラ・プッシュプル・アンプ
(ミニ・オルソン・アンプ)
  
■1626(VT-137) ミニ・アンプと1626の規格表
  について
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では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。