■1626 (VT-137) 送信管
  シングル・アンプの製作 ①
 
 過日、71Aロフチン・ホワイト・アンプを作ったばかりですが、これが素晴らしい音で、すっかりミニワッターの音に魅せられてしまいました。
 今年のアンプ作りは71Aロフチンで終わり・・・と思っていましたが、家のジャンク箱を見てみると、今回も何も買わずに1626アンプが出来ることが分かったので、作る事にしました。
 
■使用真空管
 
 1626(VT-137)はヒーター電圧12.6V、プレート損失5Wの小型送信管です。
 (詳細な規格表等については、1626のミニ・アンプの下記の製作記事で掲載していますので、下記から見てください)
  
 
 現在、1626(VT-137)を買うと価格はどれくらいか分かりませんが、私が購入したころは秋葉原で、多分1本500円だったと思います。結構本数を購入してあります。
 私の持っている1626は全て元箱入りで、3社の1626があります。下記に元箱の写真を紹介します。
 
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 上からウエスタン・エレクトリック、ハイトロン、RCAですが、良く箱の印刷を見るとウエスタン・エレクトリックの文字の下にハイトロンの文字が見えます。中身もプリントはWEの文字でなくハイトロンの名前です。
 
 左がRCA、右がハイトロンです。多少作りが違いますが、プレートなどは、ほとんど同じ作りです。傍熱管の純3極管で非常にかわいいST管タイプのG管です。
 
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■回路と使用トランス
 
回路は、71Aロフチン・ホワイトが非常に良かったので、ほぼ71Aと同じ出力の1626もロフチン・ホワイト回路で作りたかったのですが、適当な電源トランスの持ち合わせがありません。山水製の主にチューナー用の電源トランス(PV-60A)の中古があったので、これを使用します。
このトランスは、B電圧タップが10-0-160-180-200(AC100mA)と少し低いので、ロフチン・ホワイト回路はあきらめて単純なCR結合の無帰還2段アンプで設計することにします。前回のミニ・アンプと同じですが、今回はB電圧も上げ、出力トランスも少しグレード・アップするので、かなり期待できそうです。
  出力トランスは、東栄変成器のT-1200を使用します。この小型出力トランスは、オリエントコアで、流せる電流は東栄変成器によると25mAまでが推奨との事ですが、非常に周波数特性が良いトランスでミニワッターには最適だと思います。前回紹介した6AH4-GTアンプに使用していた中古品です。
 
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 初段管の候補はたくさんありますが、7ピンMT管のテレビ管やラジオ管がたくさんあるので、これらの中から使用したいと思います。
 
■使用シャーシ
 
 ミニワッターなのでシャーシも小さいものをと考えましたが、今回は家の物置から出てきた300mm×150mm×40mmの新品を使います。
 今日は午前中で仕事も終わり午後から時間があったので、穴あけ加工をしました。いつものように、おっつけ作業でアルミも薄いので、今回は1時間もかからずに終わりました。
 但し、物置に何年も隠れていたので表面が少し劣化して、あちこちにミミズが這ったように腐食が見られます。そのため塗装することにしましたが、今日は雨が降っていたので塗装は出来ませんでした。表面の磨き作業と塗装は明日以降の作業となります。
 
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 次回の投稿はアンプ完成時にブログ・アップします。
塗装が終わり乾燥すれば、配線作業は3時間もかからないで終わると思います。
完成をお楽しみに・・・・
 
【関連投稿記事】
 
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 この書庫内に次のアンプの製作記事があります。 ぜひ、ご覧ください。
 
■1626(VT-137)/6F6兼用
  パラ・プッシュプル・アンプ
    (ミニ・オルソン・アンプ)
        
 
■1626(VT-137) ミニ・アンプ
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では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。