■71Aロフチン・ホワイト・アンプの製作③
(シャシー加工と使用真空管について)
今日は、午前中、表の濡れ縁で、一番面倒なシャシー加工をしました。私のシャシー加工は、いつも適当な「おっつけ作業」、図面や下書き等は書かないので、よく失敗をします。今回も失敗部分があるのですが、内緒・・・
加工に使用する道具は、いつも電気ドリル、ニッパー、丸やすり、半丸やすり、平やすりを使用します。シャーシパンチ、リーマは、持っていません。適当にドリルで「ガ~」、ニッパーでバリなどを取って、やすりで「ゴリゴリ・・・ガリガリ・・・」
ですから、写真を見ても穴が、まん丸ではないですネ。
(かなり適当・・・)
今回は家にあった新品のシャシーを使用したので、塗装はしません。
部品を取り付ける時に、ブルーの保護シートを剝して使用します。

今から部品を取付け、配線作業をはじめれば、今日中に完成は出来ますが、野暮用があるので、今日は、ここまで。
配線は、このアンプなら回路図などを見なくても大丈夫です。半日あれば十分。明日は東京に出かけるので出来ません。配線作業は来週です。仕事もあるので、来週のいつ出来るかは分かりません。この次の投稿は完成の報告になります。
「71Aアンプ製作その1」、その2、その3、その4、とあまり投稿を分ける程でもないのに、もう3回目の投稿です。次回4回目で完成となります。
■使用真空管71Aについて
71Aは、ナス管の171Aも含め、ストックは結構あるので、心配はあ
りません。
我が家の71A(171A)については、以前にこのブログで紹介していま すので、下記のアドレスから写真等を見てください。
↓
71A(171A)紹介
■使用真空管75について
今回はドライブ管にST管の75を使用します。この真空管はμ=100の真空管です。3極部を使用します。3極部の規格はST管の6Z-DH3AやGT管の6SF5-GT、MT管の6AV6や12AX7と同等と考えていいと思います。
メーカーにより、プレートの構造などに違いが多少みられます。RCA、ナショナル・ユニオン、タング・ソル、MAZDAなどメーカーは、マチマチですが7本あるので、これを使用します。

■使用真空管(整流管)について
ロフチン・ホワイト・アンプは出力管が今回のような直熱管の場合、ドライブ管が傍熱管だとヒーターが暖まる前に、出力管のグリッドに高電圧がかかってしまうので、整流管は直熱管ではなく傍熱管を使用します。(直熱管も使用出来ますが、その場合には遅延リレーやスイッチでB電流の流れる時間を遅くします)
さて、傍熱のST管タイプの整流管のストックを見てみると、80K、5V4Gがあり、80Kが一番、このアンプに似合います。このため80Kを使用しますが、アンプの総電流が45mA位で設計するので、電源トランスも考え、80Kのプレート②③ピンを繋いで半波(片波)整流でやってみようと思います。そうなると3本足の80BKも使用出来そうです。12Fの傍熱管12FKも持っているのですが、12FKは40mAしかとれません。
80BKは70mA位まで使用出来ますので、これでも挿し換えが出来そうです。
写真は松下製の元箱入りの新品80BKです。ひとつはKX-80BKとプリントされています。右側のものが斜めにプレートが写っていますが2本とも構造、大きさは同じです。箱の定価には270円と書いてあります。いつ頃の真空管でしょうか?貴重品です。次の写真の80Kも新品元箱入りで、こちらは定価400円となっています。
どちらも、今では入手が困難で高価?なようです。80Kは、この他に中古のものが数本ありますので、そちらを使いたいと思います。


HIROちゃんでした。
【関連記事】
この同じ書庫内に下記の関連記事があります。画面の下に見えないときは、下記のアドレスをクリックすれば記事に繋がります。
■71A・ロフチン・ホワイト・アンプの製作(部品集め・準備編②)
■71A・ロフチン・ホワイト・アンプの製作(計画・準備編①)
※この下の記事の71Aアンプは、今回とは別の71Aアンプです。
■下記の71Aシングル・アンプの周波数特性
■71Aシングル・アンプの製作 ②
アンプの回路図等の紹介があります。
■71Aシングル・アンプの製作 ①
アンプのシャーシの加工(修復)を中心の記事です。
■71A(171A)真空管とシングル・アンプ
トランス結合の71Aアンプです。
■12A(112A)真空管と71A/12A/31コンパチブル・テストアンプ
■71A・12A・31アンプ集①にも71Aのパラ・シングル、プッシュプルアンプ等の製作投稿がありますので、こちらもご覧下さい。