カール・シューリヒトのブルックナー交響曲
ブルックナーの交響曲は私にとっては、ベートーヴェン、ブラームス、モーツアルトの交響曲と同様に、大変好きでベートーヴェンに次いで、相当数のライブラリーがあります。私の好きなブルックナー交響曲のLP、CD等は非常に多く、特にシューリヒト、クナッパーツブッシュ、ヴァント、マタチッチ、ケンペ、ヨッフム、カラヤン、クレンペラーあたりの音源を数多く持っています。あとはチェリビダッケは評価が分かれますが、私は好きな部類です。
また、朝比奈隆氏のブルックナーは言うまでもなく、好きで、もちろん彼の演奏で全曲をもっていますが、以前、このブログで朝比奈隆氏のブルックナー交響曲の7番、8番、9番のライブラリーについて投稿していますので、ブルックナーの交響曲については2回目になります。今後、他の指揮者による演奏も順次、紹介できればと思っています。
今回は、カール・シューリヒトの私のライブラリーを紹介します。LPレコードは全てCDで再購入しています。
■交響曲3番ニ短調
・ウィーン・フィルハーモニーO (1965EMI ステレオ録音)
■交響曲4番変ホ長調「ロマンティック」
・シュトゥットガルト放送SO (1955/4/5ライブ)
・スイス・ロマンドO(1961/12/6ライブ)
■交響曲5番変ロ長調
・シュトゥットガルト放送SO (1962/10/18ライブ)
・ウィーン・フィルハーモニーO (1963/2/24ライブ)
■交響曲7番ホ長調
・ベルリン・フィルハーモニーO (1938)
・シュトゥットガルト放送SO (1953/3/6ライブ)
・北ドイツ放送SO(1954/10/4ライブ)
・デンマーク放送SO (1954/9/30ライブ)
・ハーグ・フィルハーモニーO (1964/9ステレオ録音)
・ベルリン・フィルハーモニーO (1964 ザルツブルグ音楽祭ライブ)
■交響曲8番ハ短調
・シュトゥットガルト放送SO (1954/3/10ライブ)
・北ドイツ放送SO(1955/10/24ライブ)
・ウィーン・フィルハーモニーO (1963EMI ステレオ録音)
・ウィーン・フィルハーモニーO (1963/12/7ライブ)
■交響曲9番ニ短調
・ベルリン市立O (1943)
・シュトゥットガルト放送SO (1951/11/2ライブ)
・ウィーン・フィルハーモニーO (1955/3/17ライブ)
・フランクフルト放送SO (1957/2/1ライブ)
・北ドイツ放送SO(1960ライブ)
・ウィーン・フィルハーモニーO (1961EMI ステレオ録音)
・バイエルン放送SO (1963/3/8ライブ)
以上が私の持っているシューリヒトのブルックナーの全てです。モノラル録音が多く、ここまで購入するのは、もはや病気・・・やはりブルックナーを聴くならステレオ録音で・・・と思います。
幸いシューリヒトはウィーン・フィルハーモニーOと「3番」「8番」「9番」の録音を、またハーグ・フィルと「7番」のステレオ録音を残しています。いずれも名盤ですが、学生時代にはじめて聞いた、LPのブルックナーでもある「9番」には思い入れがあります。決して力んだ演奏ではなく、どちらかというと淡々とした演奏ですが、特にウィーン・フィルの弦の美しい音が感動的です。「8番」は、曲そのものが壮大で重厚な音楽ですが、シューリヒトのこの8番は全体的にテンポも速く、チョット軽い感じです。しかし巨大なスケール感や重厚さはあまり無いものの、良く聴くと細部の感情が表現されていると共に、豊かな澄んだ響きになっています。やはり8番の名盤の一つだと思います。「7番」のコンサートホール盤は音がイマイチですが、コロンビア盤(DENON)は悪くありません。昔、購入した輸入盤のLPも棚にあります。これもシューリヒトらしいテンポの速い淡々とした演奏です。特に2楽章のアダージョと、3楽章がいいです。
最近、発売されたばかりの1964年8月のザルツブルグ音楽祭でのベルリン・フィルハーモニーOとの「第7番」のライブ盤を購入しましたが、ハーグPO盤と異なり、ベルリン・フィルハーモニーの弦と金管の音が素晴らしく、また会場の雰囲気もモノラル録音でありながら良く捕えられていて、拍手も入っています。ステレオではありませんが、ところどころシューリヒトとは思えない金管の強奏があり興味を引く演奏で、これも名演。ステレオ録音でないのが何とも残念。でも音はイイです。
そのほかの演奏ですが、シュトゥットガルト放送SOによる演奏は「カール・シューリヒト・コレクション(CD20枚+DVD1枚)」のオーストラリア放送協会によるライブ録音で、いずれもモノラルですが正規盤のため、音は聴きやすいです。しかし同じ日の録音ですが、Memoriesレーベル盤も一部もっていますが、こちらはあまり音が良くありません。また一部は海賊版的なものもあるようです。
■お薦めのカール・シューリヒトのブルックナー


←1964年BPO
ザルツブルグ音楽祭ライブの「第7番」
ハーグPOとの 第7番 →


←VPOとの
「第8番」
VPOとの 「第9番」→
VPOとの録音は、同じ音源で多くのCDがありますが、紹介したCDは、どちらもドイツEMIの輸入盤です。
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