■71A シングル・テスト・アンプ
 
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 このアンプは、10年位前の作品で、題記のとおり「71Aシングル・テスト・アンプ」となっていますが、実際はST管のUXベースの出力管の多くが使用できる、コンパチブル・アンプになっています。(写真では71Aを挿しています)
フィラメント電圧は2.5V、5V、6.3V、7.5V対応になっているため、主な出力管として、45、2A3、12A、71A、300B、6A3、VT-52、VT-25、VT-62などで聴くことが出来ます。(但しB電流を少なく設計しているために2A3や300Bでは出力は小さくなります)
また、自作のUY→UXの変換アダプターの使用で46、47、3Y-P1の3極管接続でも使用できます。出力トランスは、タムラのF-475ですが、中古品の再利用のもの。塗装が、かなり剥げてしまったので黒く再塗装してあります。出力管により、2次側のスピーカー接続により、1次側のZPを2.5K、5K、10Kに切換えします。
テスト用ということで、フィラメント電圧の切換えの他に、B電圧の切換え、自己バイアス抵抗の切換え等々で、何と電源スイッチも含めるとスイッチだけで8個も付いているというバカみたいなアンプ!
 
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そのため、アンプの裏側の配線もシングル・アンプにしては、写真のように、だいぶゴチャゴチャしてしまい、見苦しい配線となっています。
 
 このアンプ、真空管測定器の代わりに使用しているようなもので、そのため左右のバイアス電圧が読み取れるよう電圧計を付けています。また、最初の写真では2個しか見えませんが、出力管のプレート、初段管のプレート、初段管のカソードにテスター棒の挿しこみ用端子を、シャシー上に取付けています。それにより、動作時の各部の電圧がアンプをひっくり返さなくても安全に測定できるようにしてあります。
  このようなアンプは作らない方がいいです。スイッチを間違うと球をオシャカにするばかりでなく、きちんと使用操作マニュアルと各出力管の動作データ・シートを作っておかないと、使いきることが出来ない、とんでもないアンプなのです。
 ですから、今回の回路図は、恥ずかしいので非公開です。興味のある方は、回路を想像してみてください・・・・・・
 
では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした。