■6B4Gシングル・アンプ製作について
  使用部品と予定回路等
 
  今日は、6B4Gシングル・アンプを作るのにあたって、家の中や物置のジャンク品、ストック品を探してみました。
 
■使用シャシー (シャーシ?シャシー?どっちでもいいや)
 
  まずは使用するシャーシですが、奥澤の新品のシャーシのストックが何個かありますが、解体したアンプのシャーシが、たくさん捨てずに残してあります。今回は、その中から下の写真のリード社のボンネット付シャーシMK-350の残骸を使用するつもりです。
 
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 このシャーシは元々、トランス出力のライン・コントロール・アンプとして使用したものです。(未紹介ですが、あまり気に入らなかった作品なので紹介予定はありません)
 タムラのトランスA-4714を取り付けた大きな穴や、同じタムラのTKシリーズの入力トランスの取り付け用穴、そして前面にはボリュームやスイッチ類などを取り付けた穴だらけのものです。
 もう、穴だらけで使用予定はなく、捨てるだけのシャーシでしたので、ボンネットと底蓋は、半田付け作業用のコテ台の代わりに使用していました。(笑)・・・・が、このボンネットと底蓋は、アンプ作りの友人、ブログでもおなじみのKIYOさんに差しあげ、有効に使われています。
(末尾に、このボンネットを再利用したKIYOさんのアンプの投稿記事に直接、繋がるアドレスを書いておきます。ぜひ見てください)
 
 このシャーシのボンネットは、6B4Gでは少し低く、真空管を少し落としこまないと、少々高さが足らないので、今回のアンプでは必要無し。また、裏蓋についてはゴム足を4個、取り付ければOKです。(KIYOさん、ボンネットと裏蓋をかえして~!とは言いませんので、ご安心を・・・・まだ残骸はたくさんあります)
 さて、この穴だらけのシャーシをどのように使用するか・・・、どう変身させるかは、お楽しみです。乞うご期待です。(大変身をしますヨ・・・?!)
 
■出力トランスと電源トランス
 
 現在、手元にあるシングル用出力トランスの予備は・・・・・
20W用タンゴFW-20Sの中古が2個、10W用タンゴH5-の中古品が2個ありますが、その他に5W用として東栄変成器のOPT-5Sの新品が2個、中古が2個がありましたので、今回は、この中で最も小型の東栄変成器のOPT-5Sの中古品2個を使用することとします。必要に応じ、後から別のトランスに変更出来るよう、工夫します。
このトランスの規格を東栄変成器(株)ホームページのカタログ上でみると・・・・・
 
・出力 : 5W/100Hz
1次許容DC電流 :  80mA
1次巻線抵抗 : 347Ω±5%  ( 20 3.5KΩ
・適応真空管 
 71A452A3VT256AC56F6666BM86BQ5・その他
・周波数特性(Hz)20~30K±3dB
 
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 とあります。カタログでは1次許容DC電流80mAとなっていますが、写真のように実際のトランスに貼られているラベルには60mAとなっています。
このトランスは低域の音は結構いいのですが、高域音の伸びに多少不満があるトランスです。似たようなトランスでは春日無線変圧器のOUT-54B57(これはケース入りもあり)がありますが、このトランスは、逆に低域が弱いのですが、高域は実に素晴らしい音を出してくれます。この2つのトランスの平均的なトランスがノグチトランスのPMF-6Wだと思います。
 
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 電源トランスとチョークトランスは、最近、紹介した6F6/6V6/6L6の3極管接続コンパチブル・アンプから取り外して使用します。
 但し、この山水の電源トランスPT-120は、B電源がブリッジ整流で容量が約
120mAしかありません。そのために6B4Gを2本使用したアンプでは多少、容量が足りませんが、これはプレート電圧、電流を少なめにして使用することとし我慢します。
 チョーク・トランスはノグチのPMC-518Hです。(180mA5H)、出来れば
10Hが欲しいところです。
 
■予定回路と初段管の選定について
 
 予定回路と初段管の選定ですが・・・・・
使用する中古のシャーシの真空管用穴が、ST管又はGT管用の穴なので、初段管にはST管かGT管を使用します。
 ST管ですと77などの5極管を使用するか、高μ管(μ=100)の6Z-DH3Aや、トップグリッド管の75がありますが、予備球があまり持っていませんし、今後、使用予定があります。
 
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 そうすると、6SL7-GTのSRPPや、パラ接続が考えられますが、今回は写真のように、6本のストックがある6SF5-GT(μ=100)を使用します。この6SF5は双3極管ではありません。使用するのは今回が初めて。長い間、真空管のストック箱に眠っていた真空管で、いずれも新品です。GEや、ナショナル・ユニオンなどのものは元箱ですが、この中からレイセオンの6SF5-GTを使用することとします。(白箱ですが新品のようです?)
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 回路ですが、ロフチン・ホワイト回路としたいのですが、電源トランスのB電圧が多少低いのはいいのですが、6SF5用のヒーター巻き線が足りません。ロフチン・ホワイト回路にすると6B4Gのフィラメントに高電圧がかかり、6SF5のヒーターを共用すると、ヒーター、カソード間の耐電圧をオーバーするために、6B4Gのフィラメントとは共用は出来ません。(当然、ヒーターバイアスも回路上、かけられませんし、共用ではアースも出来ません) 6SF5用のヒータートランスの追加が必要です。しかし、通常のCR結合であれば、6B4Gと6SF5のヒーターは共用しても差し支えありません。この場合には6SF5のヒーターは当然アースはしません。(本当は巻き線も分けた方が良い)
 どちらの回路にするか迷っていますが、どちらにも変更出来るよう、ヒーター・トランスが取り付け可能な配線をしたいと思っています。
ヒーター・トランスはストック品があります。
 
 雨が降っていますので・・・・今、中古シャシーの加工、修正を少しづつ始めたのですが・・・まだまだ終わりませんし、塗装は出来ません。少し完成の予定が遅れるかも知れません。シャシーの加工と修正(大手術をします)に手間がかかりそうです。
 では、また明日・・・は、どうかな~
 
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■ボンネットの再利用(KIYOさんのブログ)
  (71A/パラ・シングル・アンプ)
  真空管アンプのノウハウ満載のブログです。
     
 
 
 今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。