■日本のオーケストラ 2008
 
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このCD6枚組のBOXセットは、実はべートーヴェン交響曲全集です。
 私は、べートーヴェンの交響曲が大好きなためでしょうか・・・いつの間にか私のべートーヴェン交響曲全集のライブラリーは、現在83種類にもなってしまいました。曲ごとにみれば、第5番や第9番「合唱」などは、軽く100枚を超えます。もうこうなると、だだ好きなだけではなく、完全に「病気」ですネ。
 さて、このべートーヴェン交響曲全集ですが、財団法人アフィニス文化財団設立20周年記念企画として発売されたものですが、日本のオーケストラ23団体によって全9曲を分担したもの。しかも、ほとんどの曲が楽章ごとに異なる指揮者とオーケストラで繫ぎ、オムニバス的な編集をした全集という、何とも不思議なべートーヴェン交響曲全集です。
 第1番と第8番だけは、同じ指揮者、同じオーケストラでのライブ音源ですが、その他の曲は、バラバラの指揮者と、オーケストラの音源を楽章ごとに繋ぎ合わせたもの。音源は全てライブ録音ため、曲によっては、会場ノイズや音質等に違いがあるため、第1番と第8番以外は、聴くとかなり違和感を感じます。
 あくまで、このCDは、(社)日本オーケストラ連盟と(財)アフィニス文化財団がオーケストラ団体の紹介を兼ねた記念盤ですが、よくもこのような企画を考えたものだと・・・・感心するやら、あきれるやら・・・
 しかし、71ページにもわたる各オーケストラ23団体の詳細な紹介文は、興味深く読む事が出来ました。
正直、このBOXは、特典CDとして1998年8月19日の「第10回アフィニス夏の音楽祭」における、すみだトリフォニーホールでの朝比奈隆指揮/ブラームス交響曲第1番とワーグナー/ジークフリート牧歌のボーナスCD盤がついていたために衝動買いしたようなものです。
ここでのオーケストラは、日本オーケストラ連盟に加盟していた23のオーケストラと、「ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉」を加えた24団体から集った演奏家らによって特別に編成されたオーケストラです。
朝比奈隆氏らしく落ち着いた堅実な演奏ですが、全体的に少し弱弱しく、物足りなさを感じるブラームスのように感じました。
 
参考に、末尾にタワーレコードの通販サイトから、このCDの内容を、そのまま拝借しましたので、紹介します。在庫は無いようですが、メーカーからの注文では、まだ購入は可能のようです。
 
·         『日本のオーケストラによるベートーヴェン 交響曲全集』
【収録内容】
CD1
交響曲 1番 広島交響楽団(秋山和慶指揮) 2001525
交響曲 3番「英雄」
 第1楽章 大阪センチュリー交響楽団(小泉和裕指揮) 2006525
 第2楽章・第3楽章 東京フィルハーモニー交響楽団(チョン・ミョンフン指揮) 200551
 第4楽章 NHK交響楽団(アラン・ギルバート指揮) 2007121
CD2
交響曲 2
 第1楽章・第2楽章 大阪フィルハーモニー交響楽団(朝比奈隆指揮) 2000310
 第3楽章・第4楽章 群馬交響楽団(高関健指揮) 1995107
交響曲 5番「運命」
 第1楽章 仙台フィルハーモニー管弦楽団(小泉和裕指揮) 200831
 第2楽章 セントラル愛知交響楽団(小松長生指揮) 2006519
 第3楽章・第4楽章 読売日本交響楽団(下野竜也指揮) 2007819
CD3
交響曲 4
 第1楽章・第2楽章 東京交響楽団(ユベール・スダーン指揮) 2007714
 第3楽章・第4楽章 山形交響楽団(飯森範親指揮) 2007126
交響曲 7
 第1楽章 東京都交響楽団(ベルンハルト・クレー指揮) 2007622
 第2楽章 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団(岩村力指揮) 2007422
 第3楽章 関西フィルハーモニー管弦楽団(飯守泰次郎指揮) 2007620
 第4楽章 日本フィルハーモニー交響楽団(広上淳一指揮) 199267
CD4
交響曲 6番「田園」
 第1楽章 九州交響楽団(ゲルハルト・ボッセ指揮) 2007720
 第2楽章 神奈川フィルハーモニー管弦楽団(ハンス=マルティン・シュナイト指揮) 2005329
 第3楽章~第5楽章 新日本フィルハーモニー交響楽団(クリスティアン・アルミンク指揮) 200798
交響曲 8番 オーケストラ・アンサンブル金沢(ドミトリ・キタエンコ指揮) 2006517
CD5
交響曲 9番「合唱」
 第1楽章 大阪シンフォニカー交響楽団(寺岡清高指揮) 20071226
 第2楽章 名古屋フィルハーモニー交響楽団(小林研一郎指揮) 20071223
 第3楽章 札幌交響楽団(尾高忠明指揮) 20061225
 第4楽章 京都市交響楽団(大友直人指揮)、菅英三子(S)、手嶋眞佐子(Ms)、小林 ・・なぜか、第9番の紹介は途中までで、CD6の朝比奈隆/ブラームス交響曲第1番は、ここでは掲載されていませんでした。
 
では、今日は、このへんで・・・・・HIROちゃんでした。