■6B4Gシングル・アンプ製作計画
今回は6B4Gを使用したシングル・アンプの製作を計画しています。
作り始めれば、2、3日あれば十分に完成させる事ができます。明日から家の中で、ジャンク品等の部品集めをする予定です。
そのため完成するまで、その都度、このブログで紹介したいと思います。
部品が全て揃えば、その日のうちに一気に完成させる事も可能ですが、今回も、シャーシ加工等で半日、配線作業と調整で1日の予定。2日間あれば完成します。
今回は、製作予定の手持ちの6B4G真空管について紹介します。
■4種類の6B4G真空管について
6B4Gは、簡単に言えば2A3の6.3V管でソッケットがGT管用のUSベース(オクタルベース)の真空管です。2A3のフィラメント規格は2.5V、2.5Aですが、6B4Gのフィラメント規格は6.3V、1A。それ以外の電気的特性は2A3と全く同じです。しかし、開発年度は2A3の方が早く、6B4Gは、あとから開発された球です。開発年度が新しいため真空度が2A3より高いと言われていて、そのために2A3と比較すると多少、音がかたい・・・と言うマニアの方もおられるようです。
現在、私の手持ちに4種類(4社)、8本の6B4Gがあることから、これを使ってシングル・アンプを作る予定です。
ここでは、この8本の6B4Gを写真で紹介します。この中には珍球?の6B4Gもあります。
■ZAERIX社6B4G

イギリスのZAERIX社(商社?)の元箱入り6B4Gです。
■シルバニア 6B4G(軍用JAN球)

軍用の6B4Gです。これとは少し構造の異なるシルバニアの6B4Gも2本ありましたが、アンプ作りの友人でもある、ブログでもおなじみのKIYOさんのところに嫁に行きました。
■シルバニア 6B4G (傍熱管)
上記と同じ、シルバニアの6B4Gですが、この球は直熱管ではなく、カソードのある傍熱管という珍球?の軍用JAN球、6B4Gです。電気的特性は、他の6B4Gと全く同じ真空管です。

この球の構造を良く見てみると、3極管構造ではなく、完全にビーム管で、管内でG2がプレートに接続されています。さらにG3がカソードに接続され、ヒーター片側の7番ピンに接続されています。つまり、この球は「ビーム管内で三極管接続された6B4G」という珍球?です。
従って、この6B4Gを自己バイアスで使用する場合は、7番ピンにバイアス抵抗とコンデンサを直接繫ぎ、アースに落とす必要があります。傍熱管のため、ハムの心配は、ほとんどありません。
しかし、直熱管の6B4Gと同じアンプで、挿し換えて使用する場合には、ハムバランサーのボリュームは中点ではなく、7番ピン側に目いっぱいに回さないと、かなり大きなハムが出て使いものになりません。
メーカー製の211や845のシングル・アンプで、前段に2A3をパワー・ドライブ用として使用したアンプがありますが、2A3の代わりに、この傍熱管の6B4Gを使用すれば、交流点火でも問題はなく、電源部の設計は、かなり楽になり、ハムも激減します。しかし音は2A3と若干異なるかも知れません。
■ロシアのソブテック 6B4G

この6B4Gは、2枚プレートや2段プレート構造ではなく、写真でも分かるように1枚プレートの6B4Gです。同じソブテック社の2A3と全く同じ構造の1枚プレート。ただ、真空管の下の部分のベースの高さの低いのが、私は気に入りません。。。。
次回の投稿は、この6B4Gシングル・アンプに使用するため、家でかき集めているジャンク品などを紹介します。
●2014/11/01 09:45 追加投稿
6B4Gアンプは、完成まで出来る限り、毎日?ブログを更新します。・・・といっても、部品が全て揃えば、すぐに出来ちゃうので・・・たぶん4、5日で終わってしまうかもしれません。・・・要は「ヤル気」・・・なので毎日、見てくださいね。。。。
【関連記事】
■EL34/6L6-GC/6B4G 兼用シングル・アンプ

なんとEL34アンプなのに、今回の6B4Gも使用可能という、コンパチブル・アンプです。記事はこちらです。EL34/6L6系アンプの書庫内に記事があります。
クリックすれば記事に直接、繋がります。ご参考下さい。
↓
■KIYOさんの6B4G
ロフチン・ホワイト・シングル・アンプ
クリックすれば、KIYOさんのブログの記事に直接、繋がります。
ぜひ訪問してみてください。他にも真空管アンプ満載です。
↓
では、今日は、このへんで・・・・・・HOROちゃんでした。