■1626(VT-137)/6F6 パラ・プッシュプル・アンプ
★★★おしらせ★★★ 2014/10/28 17:20 投稿
ブログ画面のレイアウトを変更し、投稿記事欄を左側に、書庫欄等は右側に変更しました。
「ナイス」の表示欄が移動し、履歴確認に画面移動が必要となったためです。これまで見慣れていた方には申し訳ありませんが、今後は投稿記事は左側とさせていただきます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
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このアンプは、昨年(2013年)に製作したアンプで、この私のブログを開設前に、おなじみのKIYOさんのブログ、「オーディオ父さんの独り言」で紹介していただいたアンプです。
最近、カメラの調子が悪く、接写でのピントが全く、合わなかったり・・・と写りが悪いのです・・・新しいデジカメを買わなければ・・・・
とりあえず・・・アンプの写真です。
この写真での出力管は1626(VT-137)となっています。

※サイドウッドは100円ショップで購入した木製のペン皿。加工無しでピッタシ!
このアンプ、実は、少し凝ったコンパチブル・アンプになっていて、ヒーター電圧の切替(1626は12.6V)、B電圧の切替、バイアス抵抗の切替、真空管の挿し換え等により、次の出力管での動作が可能と言うアンプになっています。
■1626 (VT-137) プッシュプル・アンプ
■1626 (VT-137) パラ・プッシュプル・アンプ
※1626は、プレート損失5Wの小型送信管です。
■6F6(兼)6V6 三極管接続プッシュプル・アンプ
■6F6(兼)6V6 三極管接続パラ・プッシュプル・アンプ(オルソン風アンプ)
■6L6系 三極管接続プッシュプル・アンプ
■6L6系 三極管接続パラ・プッシュプル・アンプ(オルソン風アンプ)
■EL34(6CA7)三極管接続プッシュプル・アンプ
その他にも、そのまま挿し換えて、使用出来る欧州管など多くありますが、ここでは代表的な出力管にとどめます。

※6F6-GT パラpp
オルソン・アンプの元祖ともいえる6F6(ここでは6F6-GT)を挿すと、こんな感じです。
この写真は、昨年、KIYOさんのブログで紹介していただいた時の写真です。
※
EL34pp 使用時

EL34/6CA7(三極管接続)プッシュプルの場合は、このように2本挿します。他の出力管でプッシュプル動作の場合にも、このように挿します。出力管は1本毎にバイアス抵抗と、コンデンサを付けているので可能なのです)
なお、EL34の時はシャーシ上の両側のスイッチでバイアス抵抗を切替ます。
1626と6F6/6V6/EL34などが、回路を工夫することにより兼用できるのは、1626と6F6などとのグリッド(G1)、プレート、カソード、ヒーターのピン接続が同じためです。また、ソケットの4番のG2は、3番のPと接続とし、三極管接続にします。なお、EL34のG3の1番ピンは、8番のカソード・ピンに接続します。
配線の様子です。何度も回路や抵抗の定数などを変更したため、綺麗な配線ではありません。また、シャーシの後ろに取り付けた、電源部でのヒーター切替とB電源切替の2つのスイッチ(写真では1個見えません)や、シャーシ上に付けたバイアス抵抗の切替用スイッチ2個(左右1個ずつ)などの配線作業がシャシーも小さかったので、非常に面倒で大変でした。

回路図のタイトルでは6L6はプシュプルのみになっていますが、総電流を測定したところ、6L6のパラppも動作OKでした。
ドライブの回路(位相反転回路)は、回路図としては示しませんが、設計当初は、オート・バランス方式でやってみましたが、各電圧配分が適正とならず、配線のやり直しで次は入力トランスを使用したダブル・プッシュプルとしましたが、シャーシが小さいためか音は良かったのですが、ハムが多少出てしまい、再びやり直し、結局、位相反転回路は簡単なPK分割とし、オリジナルのオルソン・アンプで見られる初段回路は省略しました。
そのため、アンプの入力感度は多少、低いですが使用上の問題は全くありません。
また、ここの初段管には6201(12AT7)を基準管としていますが、ここも12R-LL3、5965、12AV7などが、そのまま挿し変えられ、初段管もコンパチブル仕様となっている少し凝ったアンプになっています。
■回路図等について
所詮、ヒーター電圧もプレート電圧も全く異なる送信管と、6F6等の兼用のパラ・ppのオルソン・アンプを作ってみようとした考えが甘かった。単純に足の接続ピンに共通なものがあるのでコンパチに・・・・というコンパチ爺いの拘りで作り始めてしまった・・・・・
当初、完成した時は、ハムが出たり発振したり・・・・最終回路にするまでには結構、苦労した回路。ハムは位相反転回路の変更により、決定、解決。
発振は、出力管のG1への入り口の発振止め抵抗の変更により改善を図りました。(ここは、はじめ1KΩでしたが1626では発振、2KΩでも発振してしまい、思い切って10KΩとしたところピタッと発振が止まりました。)
なお、出力トランス一次側のZpは、音を聴きながら必要に応じ、二次側の接続を変えて切替ます。
回路図は掲載しますが、真似をして、このようなアンプは作らないで下さい。切替スイッチも多く、切替を間違うと真空管が、あの世行きになります。
また、各出力管の動作もEp,Ip曲線から見た適正のバイアス電圧での動作ではありません。(但しPd:陽極損失は、どの動作でもオーバーしないよう設計値を決定しています)
もっとも、こんなバカみたいなアンプを作るモノ好きな方は、いないでしょう。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
さて、どんな音がしたアンプかと言うと・・・・それぞれの真空管での音は、想像にお任せしますが、1626は送信管らしい高域が綺麗な音、6F6やEL34などの三極管接続では芯のしっかりした、クリアーな音とでも言っておきましょう。もう、このような馬鹿げたアンプは作らないと思いますが・・・・
【参考記事】
このブログ内の「ミニワット・アンプ集」の書庫に1626真空管の規格表及び1626シングル・アンプの製作投稿記事があります。
クリックすれば、繋がります。
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