■6F6/6V6 コンパチブル・3結・プッシュプル・アンプ
今回は、6F6/6V6 コンパチブル・3結・プッシュプル・アンプを紹介します。このアンプは、10年以上前に作ったアンプです。

私には、珍しくシャーシを縦長に組み立てたもので、シャーシは茶色で塗装しました。この写真で挿してある出力管は、ロシア製の6V6です。
■回路と使用部品等について
回路は、PK分割による非常にシンプルな回路のプッシュプルで、ドライブ管に、ここでは5963を使用していますが、12AU7や5814などでもOKです。多少、電圧配分は変わりますが、12AT7や12AV7でも、そのまま挿し換えが出来ます。
この回路では、アンプの入力感度が、かなり低いのですが、コントロール・アンプを使用するので、特に支障はありません。
かえって感度の高いアンプは、ボリュームをかなり下げなければならず、また、どうしてもノイズが目立つ傾向があるため、少し低目の入力感度の方が良いかもしれません。
出力管は6F6と6V6のどちらでも使えるように、カソード抵抗の値を決めています。なお、ここの自己バイアス抵抗とケミコンは、出力管がペア・チューブでなくても使用できるように1本毎に付けています。そのため多少のバラツキのある球でもOKです。(この回路定数だと6L6系の出力管でも電流はオーバーしないので、挿し換えによる使用は、一応出来ます)
出力トランスは、家に残っていた6KΩの10W用小型pp用のものですが、6F6使用の場合には2次側の4Ωに8Ωのスピーカーを負荷し、1次側を見かけ12KΩにした方がいいと思います。
B電源部のチョークは使用せず、200Ω(20W)の抵抗1本ですが、3極管でもプッシュプル回路で、傍熱管使用のためか、ハムは全く出ません。
なお、私は出力管が3極管の場合には、直熱管でも傍熱管でも、周波数特性は多少悪くても、原則として、一切NFBはかけない無帰還アンプとするのが設計のポリシーです。ですから、このアンプもNFBはかけていません。
また、プレート電圧等も低目なので、発振止めの抵抗も省略。これ以上シンプルにすることは出来ないくらいの回路になっています。
私は常に「シンプル・イズ・ベスト」で設計し、B電源の定電圧回路やハイブリッドの回路は採用しません。

シャーシ裏の配線の様子は、こんな感じ。あまり綺麗な配線ではありません。
音の感じですが、3極管らしい、芯のしっかりした音です。6F6も6V6も、ほとんど変わりませんが、良く聴きこむと、6F6の方がクリアーで良い音のように、私は感じます。試しに6L6-GCを挿して見ましたが、良くわかりませんが、6F6に軍配が上がりそうです。
■回路図です。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
【参考記事】
同じ書庫内に関連する6F6/6V6アンプ関連の投稿記事が2件あります。画面で見えないときは下記のアドレスをクリックすれば記事に直接、繋がります。
■6F6/6V6/6L6/EL34等コンパチブルppアンプ
■6F6/6V6/6L6等コンパチブルppアンプ および
シングル・アンプ (2台分)
・・・・2014/10/22 追加投稿・・・・

なんと訪問された方が、
ピッタリ200人でした。
1日に、これだけの方に訪問頂いたのは初めてで驚いています。
最近は少しづつ訪問される方も増えてきた感じだと思っていましたが・・
昨日は一度に2件の投稿をしたためでしょうか?
今日も、まだ午後1時ですが既に70名に近い方が訪問されています。
皆様には、訪問に対し感謝を申し上げます。
これだけの方が訪問されると、投稿も変な事も書けないですね・・・・。
今後は、仕事や体調の関係で、多少、投稿の頻度が少なくなるかもしれませんが、これからも、よろしくお願いします。
皆様からのコメントを頂ければ嬉しく思います・・・・・新たに投稿する程のものでもないので、この記事に追加しました。
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。