■46/47兼用シングル・アンプ
最近、家の物置でアンプの部品探しをしていたら、一番奥から、何やら怪しい電源装置みたいなケースが見えました。ゴチャゴチャしているところから、やっと取り出してみたら、何と、かなり昔に作った46シングル・アンプでした。
相当古いので、ケースの塗装も剥げて、上面にサビが出ていました。
古い割に前面のパネルはきれいです。

前面パネルには、電流計がついています。この電流計は、よく見ると、面白い電流計です。-25mA~+25mAのもので、真ん中が0点になっています。
これを見て、思い出しました。この電流計は、かなり昔に秋葉原のジャンク品店で1個100円で購入した物。46アンプに使えるな・・・・と思い、取り付けたもの。

ケースを外して見たら・・・・・
何と山水のパワー・トランス、チョーク・トランス、それに整流管が1本挿してありました。
出力トランスは、取り外してあり、残っていません。
これもタンゴの出力トランスU-608を使用していた事を思い出しました。別のアンプを作るために、取り出し、そのまま物置にしまったままにしていたようです。
挿してあった整流管ですが、GE製の80でした。この真空管、確かに2本購入したものですが、どうしても1本が見つからなかったもの。・・・・・こんなところに長い間、眠っていました。
実は、このGEの80は、珍球の80です?、ガラス管には「80」と表記がありますが、どう見てもST管ではなく、5Y3です。しかしながら足はUXベースです。5Y3と80は、全く同じ電気特性の整流管ですが、この球は、言わば、UX-5Y3ともいえる珍球かも?・・・・
珍球 UX-5Y3・・・・?

この写真では、「80」という文字は、薄くて読み取れませんが80の表記がガラス管に書いてあります。

46の2.5Vフィラメント用のヒーター・トランスです。
2.5V用のトランスが無かったので、5V、3AのトランスのCT(センター・タップ)端子の半田を溶かして、線を分け、2.5V×3Aの2回路ヒーター・トランスに改造したものです。
シャーシ裏の配線も、ほとんど残っていましたので、このアンプの回路図を改めて、書いてみましたので末尾に掲載します。
各部の電圧は動作しないので確認できませんが、特に問題のある回路ではありません。なお、書き起こした回路図では電流計の記載は省略しました。
さて、この残骸アンプ・・・・・どうしよう・・・・・
リード製のLHシリーズのケースは、錆びていますが、再塗装すれば、OK。
あとは出力トランスを取付て、配線をメンテナンスすれば、46シングル・アンプが復活します。
しかし、46アンプは、現在、ロフチン・ホワイトや、シングル、パラシングルなどが現存しています。このケースを使用して、別のアンプに改造するか、あるいは部品を全て取り外して、他のアンプの制作に流用するか・・・・それとも、このままOPTを取り付けてリニュアル46アンプとするか・・・・
しばらく妄想しながら・・・・・考えてみることにします。
■回路図です。
このまま47を挿すことも出来ます。
特に詳細な説明は必要ないでしょう。電源トランスは、ブリッジ整流用ですが、あえて半波(片波)整流になっています。ドライバー管は12AX7のパラ接続でした。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
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46/47等コンパチブル・シングル・アンプ
46ダイナミック・カップルド・シングル・アンプ
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この書庫以外にも46アンプの投稿があります。
■46/47 兼用ロフチン・ホワイトアンプ
この記事と回路図は、書庫の「ロフチン・ホワイトアンプ集①」の中の「その2」にあります。46以外のロフチン・ホワイトアンプとあわせ、ぜひ、ご覧ください。直接、46と、47真空管の記事、および「46/47 兼用ロフチン・ホワイトアンプ」にアクセスする場合は下のアドレスをクリックすれば、つながります。
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では、今日は、このへんで・・・・・・HIROちゃんでした。