■ミュージカル映画「南太平洋」の音楽
私は、プロフィールにも書きましたが、多趣味の人間。オーディオやクラシック音楽ばかりではありません。「鉄道」「映画」なども大好きです。
このブログでは、自作の真空管アンプを中心に、クラシック音楽の紹介もしていますが、実は映画についても投稿を考えました。しかし、最近の映画は、ほとんど見ていませんし、レンタルのDVD鑑賞ばかりです。
今回、新たに「映画音楽(ミュージカル・その他)」の書庫を追加しました。 ミュージカル映画が好きで、主に1950年代から60年代のミュージカル映画のDVDを20本以上持っています。
因みに私のミュージカル映画のベストは「サウンド・オブ・ミュージック」と「ウエスト・サイド物語」・・・・その他のベスト作品は、順位は別にして、たくさんありますが、「南太平洋」「マイ・フェア・レディー」「シェルブールの雨傘」「ハロー・ドーリー」「チキ・チキ・バン・バン」「雨に唄えば」・・・・あたりでしょうか。最近では「レ・ミゼラブル」。。。。。最高です。
また、ミュージカルではありませんが、昔のディズニー作品「白雪姫」「シンデレラ」「ピノキオ」「ピーターパン」「ダンボ」「ファンタジア」などなどの長編アニメや、その他の短編アニメ・・・・、その中に、ちりばめられたディズニー音楽には、素晴らしいものがあります。また、名曲と言われる映画音楽の数々・・・・それらを今後、時々ですが、少しずつ私のDVDやCD、LPのライブラリーから紹介していきたいと思っています。
今回は、その1回目・・・・なつかしい名作、ミュージカル映画「南太平洋」です。
■ミュージカル映画「南太平洋」
ミュージカル「南太平洋」は1949年初演のブロードウェイのミュージカル。作曲はリチャード・ロジャース、作詞は、オスカー・ハマースタイン2世。この2人のコンビで作られた代表的なミュージカルと言えば・・・・・
●オクラホマ (1943年)
●回転木馬 (1945年)
●南太平洋 (1949年)
●王様と私 (1951年)
●サウンド・オブ・ミュージック (1959年)
これらが有名で、特に「サウンド・オブ・ミュージック」の「ドレミの歌」などは、子どもから大人まで、誰もが知っている曲です。
私はリチャード・ロジャース&オスカー・ハマースタインのミュージカルが大好きです。

今回紹介する「南太平洋」がアメリカで映画化されたのは、1958年、監督はブロードウェイ舞台版と同じ、ジョシュア・ローガン。
主な出演者は、ミッツィー・ゲイナー(ネリー役)、ロッサノ・ブラッツィ(島の農園主エミール役)、ジョン・カー(ケーブル中尉役)、フランス・ニューエン(島の娘リアット役)、ファニタ・ホール(島の商人メリー役)など。
このDVDは、2枚組で、「一般公開版」の他、これより14分長い「先行公開版」の全編、それに特典映像で、ブロードウェイ舞台でのオリジナル・キャストによるモノクロの「魅惑の恋」などが収められている、お買い得の推薦のDVDです。
第二次世界大戦中、南太平洋の小さな島が舞台。同時進行で、島に住む、フランス人農園主のエミールと、アメリカ人の従軍看護師ネリー、そしてアメリカ人のケーブル中尉と島の娘トンキン人のリアット、ふたつのラブストーリーが人種偏見、そして戦争を背景にして。甘く切ないラブストーリーが描かれるミュージカル。
人種偏見や戦争を背景にしていますが、「魅惑の宵」や「バリハイ」など、美しいメロディーや「ハッピー・トーク」「ア・ワンダフル・ガイ」などなど、明るく楽しい曲が多く、ミュージカル映画の「名作中の名作」のひとつだと思います。この映画は大学時代にリバイバル上映された時に何回も見た映画です。当時、この映画の「ハッピー・トーク」という歌のシーンにでてくる、島の娘リアット役の女優さんのフランス・ニューエンがカワイイと友人と良く話題にしていました。勿論、DVDや、音楽CDも持っています。
この映画で、いつも見るたびに残念に思うことですが、特に歌のシーンで見られる、画面での様々な色のカラー・フィルターです。中には「二つの告白~魅惑の恋」のシーンで見られる画面周辺のボカシなどは個人的には、美しいと思います。また、「春よりも若く」などでのカラー・フィルターも悪くないと思います。
しかし、多くのカラー・フィルターの部分は、私は失敗だと思います。せっかくの南太平洋(実際はハワイ・ロケ)の美しい風景が台無しの気がします。監督のジョシュア・ローガンは、ブロードウェイ舞台版と同じ監督。そのために、「彼は舞台でのカラー照明での切換えシーンを意識しての撮影だった。」と良く言われていますが、全くその通りだと思います。
しかも、始まりの序曲での画面は、曲が終わるまでは、真っ黒・・・舞台スタートの暗幕のイメージ?ですが・・・・少し違和感があります。
撮影費用は多少かかっても、「カラー・フィルター有リ」と「カラー・フィルター無し」と2本立てで撮影して欲しかった映画です。(今の技術でカラーの変更で自然の色に戻せれば・・・・なんてなことも考えるシーンも一部ありますネ・・・・)
ここでは、映画のあらすじには触れずに、音楽について少しだけ書きたいと思います。
何れの曲も、他の作品と同様、リチャード・ロジャースならではの美しい旋律の曲と、楽しく、リズミカルな曲が、映画の中にちりばめられています。

このCDは輸入盤のサウンド・トラック盤です。
1.南太平洋序曲
2.わたしに告げて
3.やぶにらみの楽天家
4.二つの告白~魅惑の恋
5.ブラディー・メリー
6.マイガール・バックホーム
7.ご婦人が一番
8.バリハイ
9.あの人を忘れたい
10. ア・ワンダフル・ガイ
11. 春よりも若く
12. ハッピー・トーク
13. おいしいパン
14. 用心深い話し
15. ほとんど私のもの
16. フィナーレ
リズミカルで明るい曲が多いのですが、「魅惑の恋」や「春よりも若く」など、ロマンチックな曲や魅力的な「バリハイ」・・・全曲とも何度聴いても飽きの来ない名曲の数々です。
なお、ロッサノ・ブラッツィ演じる農園主のエミールの歌う名曲「魅惑の恋」は吹き替えで、メトロポリタン歌劇場のバス歌手、ジョルジュ・トッティが歌っています。ファニタ・ホール演じる島の女商人のメリーが歌う「バリハイ」も吹き替えらしい?のですが、良くわかりません。ファニタ・ホールは多分、ブロードウェイ舞台でも演じていたと何かに書いてあったように思うのですが・・・あまり記憶がありません。

なかでも、忘れられないのが、前にも述べた。右側の「ハッピー・トーク」を歌うシーン。島の娘トンキン人のリアット役のフランス・ニューエンのかわいさと、歌の「ハッピー・トーク」の楽しさは最高です。このシーンを何回も見たいのでDVDを購入したようなものです。。。。。(笑)

3、4年前に、このDVDを購入し、久しぶりに「南太平洋」を見たときには、学生時代を思い出しながら、何回も見てしまいました。
この「ハッピー・トーク」の曲は、最近、キリン・ビールのテレビCMに使われていますね。。。。
今回は、リチャード・ロジャース作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞の「南太平洋」を紹介しましたが、今後も。この二人のコンビによる、ミュージカル映画と音楽を順次、紹介したいと思います。
では、今日は、このへんで・・・・・・HIROちゃんでした。