■シベリウスの交響曲(全曲)
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交響曲についての投稿はベートーヴェン、モーツアルト、ブラームスに次いで4回目の投稿になります。当初、私の大好きなブルックナーと思ったのですが、今回は、シベリウスの交響曲について、私のライブラリーを紹介します。(ブルックナーは、そのうち。。。。。)
シベリウスについては、前記のベートーヴェンや、モーツアルト、ブラームスに比べると私の持っている音源は少なく、全集としては次の9種類のみです。
ここでは、これら全集の寸評と、「カラヤンのシベリウス」、そして特に「2番」を中心とした、他のライブラリーについて紹介します。
【交響曲全集】
■アンソニー・コリンズ/ロンドンSO 国内盤(現在は廃盤?)

曲によって多少、異なりますが、60年前のモノラルとは思えない程の素晴らしい音質、オーディオ・ファンとしては、音に全く不満はありません。デッカのモノラル録音の中では出色の名録音だと思います。下手な、もやもやしたステレオ録音より、ずっといい音です。(真空管アンプで聴くと特に弦の音が素晴らしい)演奏の出来、不出来より、そちらに興味の湧く録音です・・・・・。(昔の輸入盤は疑似ステレオ?のLPで音がひどかった)
アンソニー・コリンズは、イギリスの指揮者、作曲家。解説によるとロンドンSOの主席ヴィオラ奏者の経歴があり、イギリスとアメリカを行ききしながらの活動、ハリウッドでクレジットの無いBGM映画音楽を60曲ほど作曲した他、彼の映画音楽が、アカデミー賞に3回ノミネートされたとのこと。
この全集の他にも「フィンランディア」「カレリア」序曲、ポヒヨラの娘などのシベリウスの他、グルダとモーツアルトのピアノ協奏曲も残しています。
前置きが長くなりましたが、コリンズの演奏は、どの曲もシベリウスの厳しさと激しさを、かなりオーバーに表現した部分が多く感じられます。特に「第2番」では、それが目立ち。2楽章、3楽章では激しい迫力と気迫があり、3楽章から切れ目なく、なだれ込む4楽章は全体が、かなりオーバーな表現に聴こえます。
しかし、私にとって、この「2番」は、「1番」と合わせ、カラヤン以上の名盤?かもしれません・・・・・。
そんなコリンズでも5番の田園的、牧歌的?な描写表現も素晴らしく、特に第一楽章の冒頭と第二楽章のヴィオラとチェロのピチカートに提示される部分などは、美しい演奏です。全体的に、やや管楽器が目立ち過ぎる部分が多少、多いのが難点ですが、これも名盤の一つだと思います。
7番も抒情性もあり、私には弦の音に潤いも感じられます。
他の曲も、まずまずの演奏。(難曲の4番は少し?でしょうか)古い演奏ですが、私の好きな全集です。
■パーヴォ・ベルグルンド/ボーンマスSO (1973)
■パーヴォ・ベルグルンド/ヘルシンキPO (1986)
ベルグルンドは、この他にもヨーロッパ室内Oとも全曲録音していますが、この録音は持っていません。なので聴いていません。なお、ヘルシンキPOとは、初期の「クレルヴォ交響曲」も録音していて、これは、持っています。2つの録音とも基本的には同じ。
・・・・私にはフィンランド(北欧)の雰囲気や北欧らしい音楽の表現や音とは・・・全く分かりませんが・・・・
他の作曲家ではみられない、シベリウス独特の雰囲気とは、このような演奏を言うのでしょうか・・・?素晴らしい。。。。
■クルト・ザンデルリンク/ベルリンSO
メチャ安いので買ったセット。落ち着いた、まとまった演奏。雄大ですが、彼のブラームスやベートーヴェンは素晴らしいのですが・・・・シベリウスは?
■渡邊暁雄/日本フィルハーモニーO
ステレオ録音で世界初の全集と言われている録音。フィンランドの血もひくと言われる渡邊さんですが、渡邊さんの演奏を特別にみている訳ではありません。私にとって、この演奏は、全曲とも派手さも無く、超名演でもなければ、ダメ演奏でもない、普通の演奏に聴こえます。
■ロリン・マゼール/ピッツバーグSO
マゼールは、VPOとの録音もありますが、これは持っていないので聴いていません。
このピッツバーグ盤のCD、マゼールの「グレイト・レコーディングス」の30枚組セットの中のシベリウス全曲。元々、シベリウスが目的ではなく、クリーブランドOとのベートーヴェン全9曲のために購入した、メチャ安かった輸入盤セット。
シベリウスですが、全体的に過剰な表現はありません。繊細で抒情的な面もみられます。纏まりのある演奏だとは思います。
■サイモン・ラトル/バーミンガム市SO
このCDセット、ヴァイオリン協奏曲も収めた、超低価格お買い得品だったので、つい買ってしまった全集。実は、まだ1枚も聴いていません。
※2015/02/12 追加投稿

■ジョン・バルビローリ/
ハレ管弦楽団
BOXで全集を購入しました。これで全集としては8種類です。名盤です。
全体的に情感のあるスケール
の大きなシベリウスです。特に
7番が味わい深く秀演です。
これはお薦めの全集です。
※2017/05/31 追加投稿
■コリン・デイヴィス/ロンドン交響楽団(ライブ盤)を購入
しました。投稿記事は下記です。
■カラヤンのシベリウス交響曲について

私にとって最初のシベリウスは、学生時代にアルバイトで稼いで購入した、このカラヤン/フィルハーモニアOの「2番」のLPレコード。そんなこともあり、何度も聴いた、この盤には思い入れがあります。。。。。。
私のライブラリーにあるカラヤンのシベリウスは次のとおり
です。
●第1番 ベルリンPO(1981)
●第2番 フィルハーモニアO(1960)
ベルリンPO(1980)
●第4番 フィルハーモニアO(1953)
ベルリンPO(1965)
ベルリンPO(1976)
●第5番 フィルハーモニアO(1951)
ベルリンPO(1957)ライブ
フィルハーモニアO(1960)
ベルリンPO(1965)
ベルリンPO(1976)
●第6番 フィルハーモニアO(1955)
ベルリンPO(1967)
ベルリンPO(1980)
●第7番 フィルハーモニアO(1955)
ベルリンPO(1967)
カラヤンは多くのシベリウスの録音を残していますが、3番だけが無く、全集とはなっていません。どうしてカラヤンは、3番を録音しなかったのか…非常に残念でなりません。彼の演奏会におけるシベリウスの記録は全く分かりませんが、もし演奏記録と録音が残っていれば、発売してもらいたいのは私だけではないと思います。
さて、カラヤンの演奏ですが、彼のベートーヴェンの交響曲は、私は好きな演奏もありますが、今だ、あまり好きになれません。
しかし、シベリウスの交響曲は、全てが素晴らしい!・・・と言うより、私に言わせれば、カラヤン・マジックを使った聴かせ上手な演奏、とでもいうのでしょうか?・・・「壮大なスケール、緻密で計算されたオーケストラの表現力を生かした、随所にみられる多彩なロマンティシズム」・・・・このように書くとカラヤン・ファンは喜ぶのでしょうか・・・・?
どちらかというと、アンチ・カラヤンの私には、何故かカラヤンのシベリウスは、ベートーヴェンもそうなのですが、特別な催眠術にでも、かけられたような気分になります。ベルリンPOの「2番」は特に感じます。・・・・そんなところが少しイヤなのです。かえって催眠術無しのフィルハーモニアO盤(1960)の方がオケは荒いですが、何よりもエネルギッシュな若さと、新鮮さを感じます。

しかし、私には少し難解な「4番」、単一楽章の名曲?である「7番」、この2曲は、やはり1960年代のカラヤンでしょう。完璧なオーケストラ、特に「4番」の弦の音はベルリンPOだからこそ表現出来る音かもしれません。(この4番こそ、彼の神がかりの催眠術的究極の聴かせ上手な演奏かも・・・・凄演!これを聴くと4番がシベリウスの最高傑作のような印象を受けます。)
全集では音源を持っていない、バーンスタイン、ヤルヴィ(父メーネ)、ディビス、など機会があれば、聴きたいですね。
でも、もうCD買う、お金が・・・・
■その他、「交響曲第2番」 のライブラリー
全集以外では、「1番」、「2番」が最も多いのですが、ここでは代表曲「2番」の主なライブラリーを紹介します。
■バーンスタイン/ニューヨークPO
ウィーンフィルとの演奏が有名ですが、聴いたことがありません。
このNPOの2番は、録音が少し固くイマイチですが、スケールの大きな演奏。この演奏もカラヤンと同じく聴かせ上手な演奏ですが、カラヤンほどいやらしく?は聴こえません。個人的にはカラヤン/BPOよりいいと思う。
■トスカニーニ/NBCso
■クーセヴィッキー/ボストンSO
■モントゥー/ロンドンSO
古い録音ですが、この演奏もなかなかです。
■コリン・デイビス/ボストンSO
しっかりしたリズムと、激しさと厳しさが良く表現された
演奏。特に3楽章~終楽章がいいですね。
■オッコ・カム/BPO
カラヤン・指揮者コンクールの第1回、優勝者の演奏。この演奏はオッコ・カムの演奏と言うよりベルリンフィルの演奏・・・と言う感じ。
■サラステ/フィンランド放送SO
食べ物でいえば、「地産地消?」、フィンランドの指揮者、フィンランドのオーケストラの演奏。普通にいいと思います。
■ジョージ・セル/コンセルトヘボウO
往年の名盤?締まった演奏とでもいうか、やはり3楽章~終楽章の盛り上げ方がいいと思います。
■マッケラス/ロイヤルPO
かなり前に、ロイヤルPOの2枚組セットが、数多く、何とスーパーの片隅でワゴン販売されていた中の1組。金管のパワーをうまく使った、なかなか迫力のある演奏です。
■トマス・ビーチャム/ロンドンPO
これも、今では古いですが名盤の一つか?
整理が悪いので・・・・この他にも結構あるかも・・・・・何故か、この曲は誰の演奏を聴いても、名演に聴こえます。有名曲なので、演奏者の気合も入るのかも知れません。
【関連投稿記事】
この書庫の中に次の投稿記事があります。下記のタイトルをクリックすると記事に繋がります。(86種類目のベートーヴェン交響曲全集です)交響曲第9番「合唱」では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。