ブラームスの交響曲(名盤・名演奏)
 
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 今回は、我が家のCD、LPライブラリーからブラームスの交響曲について私の勝手な名盤(名演奏)について、紹介したいと思います。
 
★外面的にはオーソドックスというか、どちらかというと、平凡
 な感じにも聴こえる時がある、ギュンター・ヴァント・・・
 実は緻密に計算された堅実な演奏。
 
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★当たり、ハズレ無しの無難な演奏を聴くなら・・・・
 カラヤンか?・・・・アンチ・カラヤンとしては?も残る
 が・・・・
 
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 ブラームスの交響曲は、ベートーベン、モーツアルト、ブルックナーの交響曲と同様、私の好きな交響曲(特に1番、4番)、好きな曲はどうしてもCD買いの病気が治らず、ついつい購入してしまいます。そのため、ブラームスの交響曲についても結構な音源が集まってしまいました。
 少し長い投稿文になってしまいますが、ここでは、1番から4番まで、全曲そろっている全集を中心に短評を紹介したいと思います。と言っても、ただの持っているCDやLPの紹介だけですが・・・。(順不同です)
まずは、古い巨匠と呼ばれる指揮者あたりから・・・・・・・・
 
■トスカニーニ/NBC交響楽団
 1951年、52年の全曲録音。巨匠の歴史的名演奏ですが、やはり今となっては古さを感じます。音はまあまあですが、あえて何度も聴く気持ちにはなれません。
 
■フルトヴェングラー/VPO・BPO (EMI) 
 (モノでもよければ準推薦)
フルトヴェングラーのブラームスはベートーベンほど夢中にはなれません。テンポの動きなど、巨匠としての重厚さは感じますが、やはりモノラルであることは残念です。しかし1番は凄演であることは間違いない。3番なども第一楽章からテンポの動きが激しく、いかにもフルヴェンらしい。歴史的名演であることはトスカニーニと同じ。
 
■クナッパーツブッシュ/ドレスデン・VPO・ミュンヘン
 SO・BPO
海賊版?(Memories)の全集。いずれもライブ。録音も悪いためか、すごい演奏なのかどうか、良くわかりません。1度聴けば十分。
 
■シューリヒト/シュトゥットガルト放送SO・NDR他
シューリヒトの演奏は放送ライブ等の録音で全曲を聴くことが出来ます。録音も放送録音が多く、ステレオも含まれます。全曲とも淡々とした感情を抑えた演奏に感じます。中でも2番は美しい演奏だと思います。
 
■ワルター/ニューヨークPO (モノラル)
■ワルター/コロンビアSO
ワルターはフルトヴェングラーや、トスカニーニと同時代に活躍した巨匠。コロンビアSOに多くのステレオ録音を残しました。古いステレオ録音とはいえ、いまでも聴きやすい録音が多い。録音がいいと演奏まで良く感じるのは不思議です。まあ普通の演奏だと私は思います。2番と4番がいい。
 
■ベイヌム/ロイヤル・コンセルトヘボウO
(1954~58年フィリップス)
このベイヌムのブラームスはモノラル、ステレオ混在ですが、昔から定評がある演奏です。ベイヌムは、この録音の他にもデッカにモノラルで1番を残しています。私はこちらの1番が重厚さ、力強さなどは優れていると思います。古い録音ですがデッカの1番は名盤の一つだと思います。
 
■クレンペラー/PO
フィルハーモニアOのブラームス。全体的に重厚なブラームスです。オケがBPOやVPOだったら・・・・と思うのは私だけ?3番、4番がいい。
 
■カイルベルト/BPO・バンベルクSO
1番、2番がBPO、3番、4番がバンベルクSO。但し残念ながら1番はモノラル録音。
カイルベルトはいかにもドイツ的な重厚な演奏をする指揮者だと思います。彼のベートーベン、モーツアルトと共に好きな演奏です。
 
■ケンペ/BPO (準推薦)
ケンペ/BPOの録音は1番、3番がステレオ、2番、4番はモノラルですが全曲ともBPOの力量を十分に生かした重厚なドイツ的、正統派的な演奏だと思います。
 
■ケンペ/ミュンヘンPO (準推薦)
こちらも上記のBPOとの演奏同様、正統派的演奏で、全曲とも安心して聴く事が出来ます。1番がいい。
ケンペの録音としては、その他にバンベルクSOとの2番、ロイヤルPOとの4番を持っています。
 
■ケルテス/VPO
纏まりのある演奏だと思います。ケルテスが若くして水死してしまったのは非常に残念。長生きしたら多分すごい指揮者になったのではないでしょうか。。。。。やはりVPOはいいですね。4番がいい。
 
■バルビローリ/VPO
この録音も名録音といわれています。特に2番の評判が良いようです。確かに2番は4楽章では盛大なエンディングですが、弦の美しさは、やはりVPO。名演だと思います。(2番、4番は準推薦)
 
■ミュンシュ/ボストンSO
■ミュンシュ/パリ管
残念ながら1番、2番、4番で3番が欠けていますが、キレのいい演奏ですが、1番などダイナミックさは見られますが、重厚さは少し足らない感じに聴こえます。
しかし、いずれの曲も表現力のある魅力的力演でしょう。
この他、EMIに残した1番はパリ管との録音が名演。フルトヴェングラーにも引けを取らない迫力、これは凄演です。ただし、ドイツのオケでないのが少し残念。
(パリ管との1番は準推薦)
 
■チェリビダッケ/ミラノ・イタリア放送SO
(1959年ライブ)
海賊版?(Memories)の全集。意外と正統的なブラームスですが録音が悪い。
 
■チェリビダッケ/シュトゥットガルト放送SO 
(1974~76年ライブ)
グラモフォンから正規に発売されたセットCD。ステレオ録音です。彼は1972年から78年までシュトゥットガルト放送SOの音楽監督をしていて、その当時のライブです。晩年のミュンヘンPOとの超スローのような演奏ではなく、意外と正統派の演奏で驚きました。
 
■アンセルメ/スイス・ロマンドO
まあ、普通の演奏。アンセルメのドイツ音楽は、あまり面白くありません。ベートーベンも同じ。
 
■ムラヴィンスキー/レニングラードPO
1番は1948年録音のモノラル、2番、3番、4番は1970年代のライブでステレオ録音。全曲ともオケを完全に掌握した完璧なまでのアンサンブル。そして低音部をやや強調した重厚さ。これは超名演なのか?良くわからない演奏。どちらかというとこの演奏は、マニア向けか???
 
■カラヤン/BPO (1963~64)
■カラヤン/BPO (1977~78)
(無難な演奏ということで準推薦)
■カラヤン/BPO (1986~88)準推薦)
私は、どちらかというとアンチ・カラヤン、3回目の録音が一番良いとの意見もありますが、この3回の全集録音では曲により多少異なりますが、やはり絶頂期だった70年代を聴くのが無難。これと言って凄い演奏ではないのですが、BPOを完全に掌握した綺麗で且つ、スマートな演奏です。
特におすすめするとすれば2番でしょうか・・・・・・1楽章は最高。。。
カラヤンの録音では、その他にVPOとのデッカへの録音、1番、3番と、EMIに残したPOとの1番、2番、4番との録音やVPOとのモノラルの2番、他にSP録音のコンセルトヘボウOとの1番をもっています。PO盤はいいと思います。POで3番が無いのが残念。
 
■アバド/BPO
この演奏は私には良くも悪くもない、普通の演奏に感じます。細やかな音楽で、ややおとなしい演奏に聴こえます。若いころのアバドの方が生気があって良かった気がします。
 
■バーンスタイン/VPO (1981~82年ライブ)
 (推薦)
曲によっては、かなり遅い曲もありますが、ちょっと聴くとオーソドックスと思えますが、VPOの美しい音色を生かした雄大な演奏。
 
■バーンスタイン/イスラエルPO・ボストンSO準推薦)
これはUNITELのDVDの2
1番/3番・・・・イスラエルPO(1973年ライブ映像)
2番/4番・・・・ボストンSO(1972年ライブ映像)
ほぼ、同じ頃に行ったブラームスのライブ映像ですが、非常にエネルギッシュなバーンスタインの指揮を充分堪能出来ます。どちらも70年代で画質はあまり良くありませんが、会場の雰囲気が良く分かり、どの曲も素晴らしい演奏だと思います。特に1番では、4楽章の迫力や緊張感が良く伝わってきます。
 
■ベーム/VPO (1975年)準推薦)
この演奏も前記のバーンスタイン同様、一見、オーソドックスですが、やはりVPOの音は素晴らしい。全曲を通してクセのない飽きのこない堅実な演奏です。
この75年のVPOとの録音以外では、1959年録音のBPOとの1番は、本当に素晴らしい。晩年のような、ゆっくりとした感じではなく、堂々とした力強さと迫力、緊張感を感じます。これ以上に凄いのが75年3月17日の来日演奏の1番。スタジオ録音では見られない、もの凄い迫力と力強さ、そしてVPOの弦と管の美しいこと。。。。。
※この1959年BPOと1975年3月17日来日VPOとの1番は推薦
 
■ヴァント/北ドイツ放送SO (1982~85年) 
 (準推薦)
■ヴァント/北ドイツ放送SO (1995~97年ライブ)
 (推薦)
ギュンター・ヴァントのブラームス、外面的にはオーソドックスというか、どちらかというと、平凡な感じにも聴こえる時がありますが、実は緻密に計算された堅実な演奏。ライブだからといって興奮した演奏でもない。多少、曲によっては、おとなし過ぎる部分もありますが、聴き終わった後に感動を覚える演奏。特に1番での第二楽章、オーボエの音色は何とも美しい。
前記のスタジオ録音も素晴らしい。
 
■サヴァリッシュ/ロンドンPO
まあ、もの凄く良くもなく、悪くもなく、正統派の演奏でしょう。
 
■ヨッフム/ロンドンPO (準推薦)
同じロンドンPOでも、サヴァリッシュと比べたら、こちらの演奏の方がずっと好きです。これがBPOかVPOだったら・・・・・・と思うくらい。できればBPOと録音して欲しかった。堅実な演奏。
 
■ザンデルリンク/ドレスデン国立O (推薦)
残念ながらBPOとの全集は持っていませんので、BPOとの演奏比較はできないのですが、重厚な演奏でドレスデン国立Oの音も渋さみたいのがあって全曲とも快演です。
 
■イッセルシュテット/北ドイツ放送SO
1967~73年のハンブルグでのライブ録音。1番のみモノラル。
繰り返して何回も聴くほどではありませんが、これもなかなかの演奏。
 
■アーノンクール/BPO
このCD、何と表現したらいいのでしょうか。。。近代的解釈によるブラームスとでも言いましょうか。いつものように、とんでもないテンポの動きや設定は、あまり感じなかったのが不思議でした。意外と真面目?
しかし、モーツアルトで得られた不思議な感動は無し。私には?です。何度も聴こうとは思いません。
 
■小沢征爾/ボストンSO/サイトウ・キネンO
残念ながら全曲は持っていません。1番がボストン、2番、3番はサイトウ・キネンO。悪くはありませんが、期待したほど感激は得られませんでした。。。。
 
■アブラヴァネル/ユタSO
この指揮者、セミ・クラシックのルロイ・アンダーソンの曲集を持っていたため名前だけ知っていた指揮者。マーラーなどの録音もあるようですが・・・・一度聴けば十分。まあ普通の演奏です。
 
■朝比奈隆/大阪フィルハーモニーSO
 (1994~95年ライブ/キャニオン)
■朝比奈隆/新日本PO
どちらも堅実な演奏です。ライブでありながら落ち着いた重厚な演奏。実は唯一、朝比奈隆さんの生演奏は、この新日フィルとの第1番を聴いただけです。だいぶ前のことでしたが、田舎の会場のせいか、期待したほど、それほど感動はありませんでした。私にとって朝比奈隆さんの演奏は、ブルックナーがやはりいいですね。
 
全集ではありませんが、注目したい演奏もいくつかあります。
その中でも衝撃的な名演はカルロス・クライバー/VPOの第4番。緊張感のある迫力ある演奏。これまでに聴くことが出来なかった新鮮さがあります。全曲の録音がないのが非常に残念。
(カルロス・クライバー/VPOの第4番は推薦)
 
その他ではモントゥー/ロンドンSOとの2番。一言でいえば綺麗で上品な演奏。この曲はVPOと録音して欲しかった。
   
面白いのがレオポルド・ルートヴィヒ/ハンブルグ国立POの第1番。とにかく、第一楽章から、ど迫力?の重厚?な演奏。特に第4楽章のホルンは、音が割れる程のとんでもない大音響(これが凄い。実際音が割れている)、雑な駄目演奏なのか、それとも、もしかして超ドイツ的名演かも・・・・・?一聴の価値はあると思う?1枚です。
 
整理していないCDもあるので、他にも名演のCDがあるかもしれません。
見つかれば、追加投稿をしましょう。
 
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では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。