今回は、純国産の6CA7(松下)のプッシュプル・アンプ。ドライブ球にはこれも国産品の東芝のHi-Fi用6BL8を使用しました。6CA7はEL34の日本名、一方6BL8は、本来、ハイgmのシャープ・カットオフ5極管と、中増幅3極管の高周波増幅用複合管。FMチューナーの混合、発振用に多く使用された球です。
 特性的には5極部は低周波用に使用した時は、6AU6に類似、3極部は12AU7に類似しています。Hi-Fi(ハイファイ)用の6BL8は、両ユニットを完全にシールドして、その他ハムの改善をした、オーディオ用真空管です。
 今では、おそらく入手は困難だと思います。ロシア製などの6BL8はオーディオ用に使用するとノイズが出て、全く使い物になりませんでした。
6BL8の代用ならテレビ用で多く使用された6U8(6U8A)が、そのまま挿し換えが出来ます。国産の6U8Aはノイズは、ほとんど出ません。
 
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今回は、このHi-Fi用の6BL8を使用した6CA7/EL34のプッシュプル・アンプです。6BL8の5極部で低周波増幅、直結にして3極部でPK分割による位相反転とシンプルなプッシュプル・アンプです。出力管は自己バイアスで余裕のある設計のため、6CA7/EL34の他に6L6-GCも使用できるよう、ソケットの1番ピンと8番ピンを繫いでいます。
 6CA7/EL34のプッシュプル・アンプとしてはコンパクトに作ってあります。
 
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■回路図です。
  私のアンプの回路は、いつもシンプルです。測定器も無いので高域補正など
  もいつも入れません。私の耳では聴きわけが出来ません。
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
EL34は、非常に好きな出力管です。今まで結構な台数のEL34アンプを作りました。これまでにもEL34のアンプは紹介してきましたが、プッシュプルのEL34は、まだあと3台位ありますので、近いうちに紹介します。
アンプの音については特に述べませんが、EL34は、いつ聴いても力強さとビーム管にはあまり感じられない?繊細さがあるように私は感じます。
 
■関連記事
 
6CA7/EL34のプッシュプル・アンプについては、他の回路で書庫
  の「EL34・6L6系アンプ集①」にも投稿がありますのでご覧下さ
   い。
 
■この書庫の中には、EL34/6L6GC/6B4Gコンパチブル・シングル・
  アンプの記事があります。画面で確認できないときは下をクリック。
 
では、今日は、このへんで・・・・・・HIROちゃんでした。