今回は12BH7A/12AU7 コンパチブル・シングル・アンプ(ヘッドフォン・アンプ/コントロール・アンプ兼用)という、ミニワッターのアンプを紹介します。
 このアンプは、小出力でスピーカーも鳴らす事が出来るヘッドフォン・アンプですが、コントロール・アンプとしても使用できるようにしたもので、アンプケースに組込んでみました
(2006年の正月休みに製作したものです)
 
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 使用したケースは、かなり型式の古いもので、秋葉原の店頭で箱無しの在庫処分品として置いてあったもの。半額で購入しました。レタリングシートで前面パネルに1文字ずつ、レタリングし、お化粧をしました。
 ケースの背面は、こんな感じです。真中にあるスナップスイッチは、後で回路変更で、追加したNFB用のON、OFFのスイッチです。
 スピーカー用の端子もついています。
 
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 各部品の配置です。電源トランス、チョークともシールド無し、初段の真空管にシールドケースも付けていませんが、ハムは全くありません。ヘッドフォンで音量を最大にして聴いても無音です。
 
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■回路図です。
 
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 出力は、12AU7で約0.2~0.3W位、12BH7Aで約0.4~0.5W位です。
かなり小出力ですが、これでもスピーカーを鳴らす事が出来、部屋でBGMなどを聴くのには十分な出力です。
 使用した出力トランスは、小型のラジオ用ですが、意外と良い音だったのでおどろきました。小出力のためスピーカーでは、もの足りなかった低音がヘッドフォンだと十分に聴こえ、音に伸びもあります。1人静かに聴くなら、これで十分だと思いますが、もう少し周波数特性の良い大きな出力トランスを使用すれば、更に音が豊かになると思います。
 なお、SRPPドライブ1段のコントロールアンプとして使用するときは、スイッチでスピーカー出力のダミー抵抗をONにして使用します。
初段管は、このままの回路で、12AT7、6201、12AX7、12AV7、5963、5965、12RLL3、5814などでもOKですが、あまりμが高くない12AU7か、その類似管(5963、5814Aなど)がいいと思います。
 このアンプは、このブログの書庫分類でミニワットアンプ集か、プリアンプ集か、その他のアンプ集か、どれに入れるか迷いましたが、「ミニワットアンプ」の書庫に入れました。
 
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 「5670ミニアンプ」、および別の「12BH7Aミニアンプ」の回路図は、こちらにあります。
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では、今日は、このへんで・・・・・・・・HIROちゃんでした。