このところ、古典管アンプの紹介が続いたので、今回は6F6、6V6のシングル、プッシュプル、の2台を紹介します。これら6F6や6V6で製作したアンプは、ここに紹介した他にも、三極管接続PPなど、まだまだありますが、それらについては順次、紹介したいと思います。
 
■6F6や6V6のアンプ製作をおすすめする理由
 
6F6は、ST管の42と全く同じ特性の五極管ですが、どうしてもオーディオ管ではなく、ラジオ管というイメージですが、どうして、どうして、アンプを作って聴いてみると中々、いい音です。更に三極管接続だと、ご機嫌な音に変身します。オーディオ管として十分に使用できる球です。(この球をパラPPにしたオルソンアンプは、あまりにも有名。この3結パラPPも作っていますので、あらためて、後から紹介します)
 6F6や6V6アンプを製作して最も面白いのは、6F6や6V6を基準管として自己バイアス回路でアンプを設計すると、出力管の二次側のスピーカーの繫ぎ方を変え、見かけの一次側のインピーダンスを変えるだけで、6L6系の出力管をそのまま、挿し換えることが出来る事です。
更に、配線時に出力管のソケットの1番ピンと8番ピンを繫いでおくと、EL34(6CA7)も挿すことが出来ます。 
 なお、6L6やEL34を使用するときは、B電源の電流が増えますので、電流が不足しない電源トランスの使用が必要です。
 
 6F6や6V6用に設計したアンプに6L6系や、EL34を挿して使用する方法は、6L6系やEL34の特性を十分に利用した動作ではないので異論をおっしゃる方も多いと思いますが、このような使い方でも6L6やEL34の最大プレート損失(Pd)からみると、非常に軽い動作のアンプとなり、安全上は全く問題ありません。当然、6L6やEL34では本来のこれらの設計より、出力は小さくなりますが、それでもアンプの姿や、音の違いを十分に楽しむことが出来ます。
したがって私のこれらのアンプは、全てコンパチブルアンプになっています。
 
■コンパチブル・シングルアンプ
 
 回路図のみの紹介ですが、6F6を基準に設計していますが、6K6や、6V6、6L6、EL34等をそのまま挿すことが出来ます。EL34だと4W位は軽く出ます。(EL34も使用するときは、配線時に出力管ソケットの1番ピンと8番ピンを繫ぐ)
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
■コンパチブル・プッシュプルアンプ
  ※この写真では6L6-Gを挿しています。
 
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■回路図です。
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
ここでも、6F6や6V6の他に、EL34兼用とするため出力管のソケットの1番ピンと8番ピンを繫いでいます)
 このアンプでは6L6、EL34を使用するときは、B電圧の切替を行います。12AX7の1本だけのPK分割ですが、このアンプでは、これで十分です。このアンプ1台で五極管(6F6/EL34)、ビーム管(6V6/6L6)の音を楽しむことが出来ます。
 
この記事の中で述べた、6F6の三極管接続PPアンプと、三極管パラ接続PP(オルソンアンプ)の製作記事については、改めて後から順次紹介したいと思っています。
 
【関連記事】
 
6L6系、EL34(6CA7)のアンプについては、書庫のEL34、6L6系アンプ集から訪問し、見ることが出来ます。
 
では、今日はこのへんで・・・・・HIROちゃんでした。