今日は、水戸市の水戸芸術館で行われた、小澤征爾さん指揮の「水戸室内管弦楽団第90回定期演奏会に行ってきました。





小澤さんが指揮をされたのは、第2部のメインステージ「ベートーベン交響曲第7番 イ長調 作品92」の1曲だけです。

このPR用のパンフでは、演奏曲目の中の、「ゲルスター作曲:ティンパニと弦楽のためのカプリチェット」が第1部で演奏予定でしたが、奏者が病気で来日出来なくなり、「メンデルスゾーン:弦楽のためのシンフォニア第2番」に曲目が変更になりました。予定していた「ゲルスター作曲:ティンパニと弦楽のためのカプリチェット」は、今まで聴いたことのない曲だったので少しだけ残念でした。

今回の演奏会のチケットは、友人が予約開始時間から電話を1時間半以上、かけ続け、やっとつながりゲットしてくれたものです。(Sさんありがとうございました。) 前回のコンサートの時は、最前列、指揮の小澤さんのすぐ、後ろで小澤さんの息づかいが、はっきりと聞き取れる席でしたが、今回はオーケストラの後ろの2階席、小澤さんの指揮が良く見える席でした。
【第1部】
「メンデルスゾーン:弦楽のためのシンフォニア第2番」は、クルト・マズア/ゲヴァントハウスOのCD3枚で「弦楽のためのシンフォニア」全曲を持っているのですが、生の演奏は初めてでした。指揮者無しの演奏でしたが、最初の音が出た瞬間、何と素晴らしいアンサンブルなのか!息のあった素晴らしい弦の音に感動です。
次の「モーツアルト:オーボエ協奏曲ハ長調」は、私の好きなコンチェルトのひとつ。これも指揮者無しとなっていましたが、1楽章、2楽章のはじめの部分ではソリストが指揮をしていました。ほんの少しだけ、荒っぽい?(表現が悪いですが)ように感じるところが私には感じたのですが、美しい綺麗な音とテクニックは素晴らしいものがありました。モーツアルトを堪能できる良い演奏でした。
【第2部】
小澤征爾さん指揮の「ベートーベン:交響曲第7番」、私のチョ~大好きな曲です。正面でなく、団員と一緒に舞台の後ろから前に出てこられました。
第1楽章が、やや早め?のテンポで始まりました。小澤さんは、復帰されたばかりのためか、椅子を用意し、1楽章、2楽章の終わりで少し椅子に座り、息を整えていました。曲は楽章が進むにつれ熱が入る凄演!、とても少人数の室内管弦楽団の演奏とは思えない迫力。特に最後の第4楽章は圧巻の演奏、音が割れるほど?の金管、そして最も感動したのがティンパニ。なんと素晴らしい、正に「躍動を感じる生きた音」でした。これまで聴いたティンパニでは最も感動した音でした。
小澤さんのベートーベンの交響曲というと、サイトウ・キネン・オーケストラとの全曲録音がありますが、この演奏は、どちらかというと堅実な演奏ですが、ややおとなしい演奏で、あまり好きではありません。(小澤さんゴメンナサイ)、しかし、今回の第7番は凄い演奏でした。曲が終わると同時に、背筋がぞっとするほど感動的な演奏でした。
客席は割れんばかりの大拍手が続き、ほとんどの方がスタンディング・オベーション!何度もステージに団員全員の方と出てこられ、お客様にこたえていました。
機会があれば、また小澤さんの演奏を聴きたいと思った演奏会でした。
水戸芸術館は、私の地元(住まいは水戸ではありませんが・・・)。これからもいろいろな演奏会に出かけたいと思っています。
【水戸芸術館へのお誘い】
水戸芸術館は演奏会を行うATMホールばかりでなく、演劇ホール、現代美術ギャラリーなどがあります。
私のお薦めは、エントランスにある「パイプオルガン」。ここでは週末に「プロムナードコンサート」として、無料でパイプオルガンの演奏を聴くことが出来ます。







ぜひ、水戸にお越しの際は、芸術館にお立寄り下さい。「水戸の黄門様も待っていますよ~!」
水戸芸術館のホームページは下記のアドレスです。クリックすればHPにつながります。ぜひ見てくださいね。パイプオルガンの紹介も載ってますよ~
【関連記事】
★前回の89回定期演奏会の小澤さんの私の記事はこちらです。
★私の勝手に選んだ「ベートーベン交響曲の名盤(名演奏)はコレ!」の記事はこちらです。
では、今日は、このへんで・・・・HIROちゃんでした。