今回は71Aのパラシングル・アンプ2台を紹介します。
71Aは私にとって最も好きな真空管のひとつです。30年以上前に初めてシングルアンプを作った時に、澄んだ清らかな音が非常に気に入り、ナス管の171Aも含め、RCA,シルバニア、ケンラッド、ナショナル・ユニオン社など、相当数を買い集めました。(今は高価ですね!)
これまで71A(171A)のアンプについては、作っては壊し、作っては壊しでシングルアンプ6台、プッシュプル・アンプ3台、パラシングル・アンプ2台を製作しました。そのうち残してあるアンプはシングルアンプ3台、パラシングル2台でプッシュプルは残してありません。
シングルアンプについては、全て12A(112A)とのコンパチブル・アンプになっています。これらのコンパチブル・シングルアンプについては、今後、まとめて紹介したいと思います。プッシュプル・アンプは残してありませんが、回路図については、ご参考に紹介出来ればと思っています。
■トランス結合 71A パラシングル・アンプ
このアンプは30年位前に製作した、トランス結合のプッシュプル・アンプ(ドライブは6SN7だった)を壊したシャシーの残骸を昨年(2013年9月)サンドペーパーで磨き、スプレーで塗装し、改めて出力トランスをシングル用とし、パラシングルとして製作したもので、オールST管としました。

入力トランスのTK-141(タムラ)はシャシーの中に入っています。結合トランスは、今では懐かしいラックスの3657Pです。このトランスは電流を流すことが出来ないのでクラーフ結合になっています。出力トランスもかなり古いもので、SELのOT-42S(42シングル用として販売?)のカバーバンドを外し上下を逆さにし、裸の端子を下にしました。一次側の5KΩ端子を使用し、二次側16Ω端子に8Ωスピーカーを負荷し、一次側を見かけ2.5Kとしましたが、5Kでも問題なく、かえって5Kのほうが音が良い気がします。
■回路図です。
整流管用の5V端子が不足したため6.3Vから抵抗で5Vにしています。
また、76用のヒーターについても電源トランスに余裕の端子が無いので、やむを得ず、71Aのフィラメントと共用としましたが、特に問題はないようです。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
回路上、3個のトランスを使用していますので周波数特性は、カマボコですが、中域の音はトランス結合らしく、1.5W位の出力でも力強い音を出してくれます。ボーカルを聴くにはもってこいのアンプだと思います。クラシックでは声楽やピアノ曲との相性が良いみたいです。
■CR結合 71A パラシングル・アンプ

■回路図です。
このアンプでもヒーター回路が不足のため、ヒータートランスの追加は面倒なため、やむを得ず6AU6と71Aのフィラメントの電源は共用となっています。出力トランスは、山水のHS-5を使用しましたが、このトランスは狭帯域特性のトランスですが、実に心地よい音を出してくれます。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
■ご参考
「オーディオ父さんの独り言」のブログで知られるkiyoちゃんが、56を2本使用し、非常に音の良いCR結合の71Aパラシングルを製作しています。ご参考に写真を紹介します。
「オーディオ父さんの独り言」のkiyoちゃんのブログへは、画面の左上の「お友達一覧」から訪問出来ます。また、下のアドレスをクリックするとkiyoちゃんの71Aパラシングルアンプの記事に直接つながります。


(56-56-71Aパラ-タンゴXE-20S),整流管は5Y4G)

本当にすばらしい音のアンプです。








では、今日は、このへんで・・・・・・・HIROちゃんでした。