前回は、送信管の811Aアンプを紹介しましたが、今回も送信管を使用したアンプを2台(シングルアンプ1台、プッシュプルアンプ1台)を紹介します。
今回使用した送信管は、VT-25(10)と、VT‐62(801)です。兄弟のような真空管で、静特性は、ほぼ同じですが、VT‐25の最大プレート電圧は425V、一方、VT-62は600V、プレート損失も20Wと大くきなっています。
VT‐25を使用する目的で設計した場合は、VT-62をそのまま挿し換えが出来ます。但し出力は変わりません。VT-62で出力を上げる場合はプレート電圧をVT‐25使用時より高くする必要があります。
どちらもトリウムタングステンのフィラメントで、電球のように輝く真空管です。
今回、紹介する2台のアンプは、「オーディオ父さんの独り言」のkiyoちゃんのブログで、紹介していただいたものですが、回路図については掲載していませんでしたので、改めて紹介します。
 
■VT-25/VT-62 兼用 シングルアンプ
 
 シングルアンプとしては、3作目のアンプです。1作目はドライブ管に高μのラジオ管6Z-DH3Aを使用したもの、2作目は12AX7を使用しましたが、現在は残っていません。(1号機、2号機の回路図等の紹介は、ここでは省略します)
 
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※この写真は、ローカル試聴会でkiyoちゃんが撮ったものです。
   今では、あまり見られない、NECの6SL7を使用しました。
 
■回路図です。
 
 ドライブは6SL7のSRPPとなっています。電源部は切替スイッチでB電圧を切替ます。
VT-25を使用する場合はOFFにすることによりチョークインプットとなり、電圧が下がります。また、VT‐62を使用するときは、ONにするとコンデンサインプットとなり高電圧となります。そのためにチョークを2個使用しています。使用したタンゴのMC-10-200Dは本来、チョークインプット用のチョークトランスではありませんが、特に「うなる」ようなことはありません。
 
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 このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
■VT-25/VT-62 兼用 プッシュプルアンプ
  (トランス結合)
 
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※この写真も、ローカル試聴会でkiyoちゃんが撮ったものです。
 
 このプッシュプルアンプは、20年ほど前に製作したもので、当初はドライブに6SN7のパラでしたが、ST管で揃えるために76に変更したものです。出力トランスの一次側が8KΩのため、二次側の4Ω端子に8Ωのスピーカーを負荷して、見かけ上、一次側を16KΩとして使用します。
B電源の76へのデカップリング回路において、手持ちの関係で、27KΩ(5W)を使用しています。5Wでも許容範囲内ですが、ここは安全上10W位が良いと思います。
 
■回路図です。
 
 回路図に表記した電圧は、テスターによる実測値ですが、理論値と多少異なります。(何故か、テスターの測定レンジを変えると、読み取り電圧に多少、差が出ましたので、参考値としてください。・・・・30年以上前のテスターです。)
 
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 このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
シングルアンプも、プッシュプルアンプも送信管アンプらしく、特に高域に艶やかさがあり、特にヴァイオリン等の音は、素晴らしいものがあります。
 
■関連記事(その他のVT-25アンプ)
 ブロブ内のこちらにVT‐25/VT‐62/45/VT‐52のコンパチブルシングルアンプの紹介があります。
 ぜひ見てください。このアンプはスイッチの切替により、CR結合とトランス結合、兼用のアンプです。(45ロフチン・ホワイトアンプの写真の下に記事があります)
下のアドレスをクリックするとブログ内の記事につながります。
 
 
なお、今回のアンプも含め、VT‐25/VT‐62のアンプ4台によるローカルな試聴会があり、kiyoちゃんのブログで詳しく報告されています。
下のkiyoちゃんのブログのアドレスから訪問してください。
 
 
では、今日は、このへんで・・・・・・・HIROちゃんでした