今回は、送信管の811Aのシングルアンプを、まとめて3台、紹介します。プラスドライブのアンプで、はじめの1台は、宍戸公一さんの「インプット・トランス反転結合アンプ」のパクリ。。。。。。出力管の6BM8でドライブしたもの。あとの2台は非常に簡単な回路の「ダイナミック・カップルド」のシングルアンプです。
 
■インプット・トランス反転結合シングルアンプ
 
  このアンプは、私にとって、3作目の811Aアンプです。
 
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直熱送信管811Aのフィラメントは、トリウムタングステン。電源を入れると電球のように光輝きます。夜だと新聞が読めるほどです。上の写真は少しうす暗い部屋で撮ったためか、もの凄く光って見えます。フィラメントの規格は6.3V、4Aで大飯食いの真空管です。
 
■回路図です。
 
20年位前に製作したものです。今、改めて回路図を見てみると、電源部のB電源用の平滑コンデンサの容量が非常に少ないことに気づきました。何故、入口が600V2.2μ×2=約4μFなのか・・・・?
整流管の5R4なら、この容量が安全なのですが、シリコン整流なので大きくてもOKですね。(今、思うと、チョーク後のケミコンの耐圧が500Vなのと、整流直後の電圧を450V位にしたかったからです。ここの容量を増やしたら、B電源のタップを下げないとダメですね)
 ただし、このアンプは、2段チョークとしていますので、ハムは、ほとんど気にならないくらい非常に小さいです。インプットトランスにタムラのA-342、出力トランスにタンゴのU-808を使用しています。送信管らしい、切れのある高域と非常に力強い音を出してくれます。
出力は約15W位です。
 
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 このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
次は回路の非常に簡単なダイナミック・カップルド・シングルアンプを2台、紹介します。
 ダイナミック・カップルド・アンプというと、6AC5-GTが有名ですが、
紹介する2台のアンプも6AC5-GTと同様の回路で設計しました。
 
■低電圧動作 ダイナミック・カップルド・アンプ
 (実験機アンプ)
 
 このアンプは、私にとって811Aの第1作目のアンプです。
プラスのグリッド・バイアスを生かしたもので、実験的に低電圧での動作で試作したものです。
6.3V、4Aのフィラメント規格に対し、使用した電源トランスの容量が
2AをパラにしてもACで4Aしか無く、DC点火するためには電流が不足です。約10.000μFのケミコンで5.9Vとなりましたが、正常に動作しました。プレート電圧が270V、グリッド電圧が11.5Vでもビックリする位の大音量です。
 前述のイントラ反転アンプとは少し異なり、音が少し豪快な感じがします。
 このアンプは、すべてST管で揃えましたが、現在は壊してしまい、残っていませんので回路図のみの紹介です。非常にシンプルなアンプです。この回路で初段に12AX7、次段は12AU7、12BH7Aなどでも動作はOKだと思います。
 
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 このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、あくまでご参考です。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由ですが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
■ダイナミック・カップルド・アンプ (第2号機)
 
回路図では、出力トランスがタンゴのFW-20Sとなっていますが、現在は取り外して別のアンプに流用したため、東栄変成器の10W用シングルトランスOPT-10Wに変わっています。このトランスはバンド型の裸のトランスのため、写真のようにアルミケースの中に収めました。
 初段は、6SL7のSRPPドライブです。次段のカソードからの結合用は、写真では6L6-GCを使用していますが、ここは6F6、6V6でもかまいません。この回路だと6F6、6V6、6L6の場合18~20Vになります。1作目と同じトランスで、811Aのフィラメント電圧は5.8Vとなりましたが、正常に動作します。
 回路図が何故か、容量オーバーで掲載できませんでした。
写真のみとし、回路図については、別投稿とさせていただきます。
そちらをご覧下さい。
 
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この回路図は、こちらのアドレスからも見ることが出来ます。
クリックすればつながります。
 
■関連記事の紹介
 
「オーディオ父さんの独り言」のブログのkiyoちゃんが、811Aを使ったロフチン・ホワイトアンプを発表しています。下の最近の記事で再び投稿されていますので、ぜひ訪問してください。クリックすれば直接、記事につながります。
 
 
では、今日はこの辺で・・・・HIROちゃんでした。