このブログは、開設したばかりです。今後クラシックの記事を順次、投稿したいと考えております。よろしくお願いいたします。
 
 フリッツ・ヴンダーリヒをご存知ですか?
 
 私とヴンダーリヒ、そしてお薦めの曲
 
あなたは、テノール歌手のフリッツ・ヴンダーリヒをご存知ですか?
 
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 テノール歌手のフリッツ・ヴンダーリヒは、1966年、わずか35歳11カ月という若い年齢で、不慮の事故により死亡した名テノール歌手です。
 あまり聞いたことがないという方でも、カール・ベーム指揮/ベルリンフィルと録音したモーツアルトの歌劇「魔笛」のタミーノを歌っているテノール歌手、あるいは、クレンペラー指揮/フィルハーモニアのマーラーの交響曲「大地の歌」のテノール歌手と言えばわかるかもしれません。(ハンス・シュミット・イッセルシュテットや他の指揮者でも「大地の 歌」は録音が残っています)
  フリッツ・ヴンダーリヒが、今でも多くのクラシックファンから愛し続けられている理由。それは彼の天性ともいえる美声。「甘い声ながらも力強さと、表現力の豊かさ」ではないでしょうか。
 私がフリッツ・ヴンダーリヒというテナー歌手を知ったのは、今から40年以上前の大学1年の時でした。(昭和45年!古い話です)
当時、東京品川の武蔵小山のレコード店でアルバイトをしていた時、クラシック担当の店長が「HIROちゃん、このレコード聴いてみてよ。ものすごくいいよ」とクラシックのコーナーからLPを取り出し、店内にかけてくれました。(写真のLPです)その時の曲が、シューマン「詩人の恋」とベートーベンの歌曲集.シューベルトの歌曲でした。店長のおすすめ曲はベートーベン。「アデライーデ」「君を愛す」「くちづけ」「諦め」でした。
中学生からクラシックが好きで、また合唱もやっていましたが、当時18歳の私に、フリッツ・ヴンダーリヒの声は衝撃的でした。「なんと美しい声のテナーだろう!」 早速、従業員割引でLPを買いました。(関係のない話ですが大学時代、このレコード店で4年間、アルバイトをしていました。昭和45年当時のアルバイトの最初の時給は140円でした。)
 私的な話になってしまいましたが、ここ何年かの間にフリッツ・ヴンダーリヒのCDも少しずつ増え、今では歌曲、オペラのアリアなどを中心に50枚を超えるライブラリーとなりました。(その他では、マリア・カラス、フィッシャー・デュースカウが多い)
 
■おすすめのフリッツ・ヴンダーリヒ の録音
 
★ベートーベン歌曲集(1965年)スタジオ録音
 その他ライブ盤も多くあります。但しライブはモノラルです。
★シューマン、詩人の恋(昔、上記のベートーベンとの組み合わ
   せでLPが発売されていました)
★モーツアルト歌劇「魔笛」
 カール・ベーム指揮/ベルリンフィル  他
 「魔笛」中のアリア「何と美しい絵姿」は私の好きなアリア。
 嬉しいことにフリッツ・ヴンダーリヒも好きだったのか、この
 アリアだけは別の指揮者でも何回か録音を残しています)
   「魔笛」の全曲ではカイルベルトやハイティンクその他の指揮
 者との録音もありますが、やはり、このベームとの録音が最高
 です。
★マーラー「大地の歌」クレンペラー指揮/フィルハーモニアO
★ベートーベン、「ミサ・ソレムニス」カラヤン指揮/BPO
(1966年)
★シューベルト歌曲集「美しき水車小屋の娘」
 モノラル盤 (1957年録音、伴奏:シュトルツェ)
 ステレオ盤 (1965年録音、伴奏:ギーゼン)
 がありますが、やはりグラモフォンに残し たステレオ盤が
 最高
★歌曲、アリア集
 EMI、その他に多くの歌曲、アリアを残しています。モノと
 ステレオが 混在しています。集めるとCDは、かなりの枚数
 になります。
 どの録音も素晴らしいです。
 
 その他にもカラヤンと共演したハイドンの天地創造(これは録
 音中にフリッツ・ヴンダーリヒが亡くなったためテノールが変
 わっている)、 やクレンペラー/フィルハーモニアOとのウィ
 ーンでのライブ録音
 (1960年モノラル)のベートーベンの交響曲第9番「合唱」
 少し変わったところでは何とカール・ベームとのライブ録音、
 バッハの「マタイ受難曲」などがあります。(これは私的録音
 の海賊版かな?)
 機会がありましたら、ぜひヴンダーリヒの歌声を一度、お聴き
 になってください。
 私は、交響曲のライブラリーが最も多いのですが、歌曲や宗教
 曲も好きです(ミサ曲など) 今後、モーツアルト、ベートー
 ヴェン、シューベルトなどのミサ曲をはじめ、レクイエム(特
 にフォーレと、ラターのレクイエムは最高です)などの名曲、
 名盤(名演奏)を順次、紹介していきたいと思っています。
 
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2016/09/01 現在の記事です。
 
 2曲のレクイエムと荘厳ミサ曲(ミサ・ソレムニス)
 
では、今日は、このへんで・・・・・・HIROちゃんでした。