傍熱管の三極管といってもたくさんあります。私がオーディオを始めたころの使用した、東芝の6GA4には、愛着があります。戦後、6RA8、6C-A10等の三極管も作られましたが、ほとんどが四極管構造の三極管です。
私はなんとなく純三極管を好みます。オーディオ管ではありませんが、テレビの偏向用の真空管の中には,複合管も含めれば純三極管である6RA9や、6CS7、6BX7、6DE7、6EA7、6EW7などなど・・・・ワンサとあります。
 これまで、6GA4、6BX7、6RA9、6EM7、RCAの純三極送信管843(ST管)など多くのアンプを作りました。また、五極管の三極管接続のアンプも多く製作しました。
 これらのアンプは今後、順次、紹介したいと思います。
今回は、これらのアンプの中から6BX7/6SN7兼用の簡単なアンプを紹介します。
 
■6BX7/6SN7 コンパチブルppアンプ
 
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 このアンプは、会社時代、単身赴任の経験が4年間あり、赴任先のアパートでCDを聴くために製作したものです。
私のアンプは、いつもシンプルな回路です。小出力アンプのつもりで作りましたが、出来あがってみると、なかなかの音量と3極管らしい音です。NFBはかけていません。
 6BX7では非常に軽い動作ですが大音量です。電圧増幅用の6SN7は6BX7と足が同じです。6SN7でも1.5W~2W近くまで出ます。
6BX7の放熱は、かなりありますが、6SN7は、それほど熱くなりません。いつも6SN7で聴いていました。
6SN7を使用するときは、整流管を5Y3に変え、出力管の二次側の4Ωに8Ωを負荷することで、そのまま挿し換えることが出来ます。
 たまには、このようなアンプを作るのも楽しいものです。
 
■回路図です
 
 シンプルな回路で12AX7を1本だけのPK分割です。
整流回路は、「半波整流は音が良い?」とか言うMJ?の記事を見て興味半分で、あえて半波整流にしたもの。私には全波整流と半波整流による音の違いはわかりません。
 
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 このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
■次回のこのコーナーでは、テレビ管を使用したミニアンプを紹介する 予定です。
 
 では、今日はこの辺で、HIROちゃんでした。