ロフチン・ホワイト アンプ集
■ドアノブ管 316A(VT-191) ロフチン・ホワイト アンプ
今回は非常に珍しい形をしたドアノブ管と呼ばれる、真空管で作ったロフチン・ホワイトアンプを紹介します。
(回路図は末尾にあります)
このアンプは20年以上前に、初めはCR結合で作り、1992年に回路をロフチン・ホワイトに改造した直結アンプです。
ドライブを12AX7の1/2で使用しているので、アンプの見た目のバランスも悪く、相当、古くなったので見た目の良いアンプに近く、リニュアルしようと思います。
シャーシの裏に2.5V 6Aという大きなヒータートランスが2個入っています。
裏の配線が綺麗じゃないので写真の公開は止めました。(今ならもう少し綺麗に配線出来るのに。。。。。。。。

この真空管はアメリカの軍事用の送受信管との事ですが、今から25年位前?にアフリカ?の砂漠で、砂にうずもれていた?米軍の基地倉庫?から大量に発見され、それが日本の秋葉原で一時、大量に販売されていたというもの?を10本ほど購入した真空管です。元箱には1942年製造との文字が見えます。
メーカーはタング・ソルです。

次の拡大した写真を見てもわかるように、少し見えにくいですが、中に直径、僅か5mm位の羽根のついた小さな管のプレートが見えます。


こんなに細い管でフィラメントは 2V、3.65Aと大電流のトリタンの直熱管です。しかも最大プレート損失は30Wとは信じられません。最大定格に近くなくてもプレートがオレンジ色になる球です。このアンプの前のアンプは、プレートがオレンジ色になりましたが、見た目は神秘的?なのですが、精神的に悪く、プレート電圧も低くし、プレートがオレンジ色にならないように設計したつもりです。
アンプの電源を入れると、こんなふうに光輝きます。

■アンプの回路図です。
普通のロフチンです。フィラメントは2Vと低いので交流点火としましたが、ハムのバラツキが多く、10本のうち、ハムノイズが少なく交流で使用できる球は3本しかありませんでした。直流がいいのでしょうが2V、3.65Aなのでヒータートランスが大変です。
試聴の結果ですが以前のCR結合とは異なり、輪郭のしっかりとした音を出してくれます。特に高音における艶やかさは、素晴らしく、小さな出力トランスでも、ヴァイオリン曲や室内曲の弦の音を、実に美しく鳴らしてくれました。

このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないでください。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だと思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
■ロフチン・ホワイト・アンプ その1はこちらです。
45 ロフチン・ホワイト・アンプ(2台分)
6080 ロフチン・ホワイト・アンプ
■ロフチン・ホワイト・アンプ その2はこちらです。
46/47 兼用ロフチン・ホワイト・アンプ
※申し訳ありません。2018/08/31 都合により記事を削除しました。
ロフチン・ホワイトアンプは、まだあります。
次回をお楽しみに・・・・・。
■関連記事です。
811Aという送信管をロフチン・ホワイトで製作した、KIYOちゃんの
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