名古屋のシャンパンラウンジ琥珀です。
本日は10周年でメインのひとつとなるドンペリニヨンP2の1999年を説明しようと思います。

ドンペリニヨンP2 1999は、シャンパン熟成技術の集大成で、特別な魅力を備えた逸品です。
このシャンパンは通常のドンペリニヨン「P1(プレニチュード1)」と異なり、約15~20年の熟成を経てリリースされる「P2(プレニチュード2)」として、熟成の2回目のピークを迎えた状態で市場に出されます。
その熟成過程では、瓶内で澱(酵母の死骸)とともに時間をかけて育まれるため、更に精度が高いトーストやナッツのような香ばしいアロマやクリーミーな質感が加わります。
1999年ヴィンテージは、暖かい気候と収穫条件に恵まれた特別な年で、そのシャンパンは力強さとエレガンスを兼ね備えており、果実味も豊かで繊細さとフルーティーさにも特徴があります。
今年2025年で26年の熟成を迎えたこのP2は、その長い年月の中で複雑さと深みを増しながら、澱を抜くタイミングの完璧さによって驚くほどフレッシュな果実味をも保持している可能性があります。もっと熟成の余地もあるが、今が完全な飲み頃の一つの選択肢とも言えます。
このバランスこそがP2の真価を示しており、熟成の芸術とも言えます。
一方、「P1(ノーマルのドンペリニヨン)を自宅で熟成させればP2のようになるのか?」という疑問に関しては明確に「NO」と言えます。
澱とともに熟成させることがP2特有の味わいを育む鍵となるため、澱が取り除かれた状態のP1ではそのような変化を得ることはできません。澱が瓶内で時間とともにシャンパンに与える影響は大きく、それがP2の豊かな香りやクリーミーな質感の要因となっていますと思われます。それだけP2を造りあげるプロセスに価値があると言えます。
さらに、ドンペリニヨンP2 1999はバックヴィンテージとしての希少性を持ち、シャンパン愛好家にとって垂涎の的です。
リリース後の飲み頃は5~10年とされていますが、1999年ヴィンテージはその熟成を超えてなお進化し続けています。
10周年のような特別な瞬間にふさわしいこの一杯は、自然の力と時間と職人技の結晶と言えます。
P2が持つ複雑な香りと味わい、澱とともに熟成された特別な風味、フレッシュな果実味の共存はシャンパンの芸術です。
これをグラス単位で飲める機会をマニアは見過ごすべきではないですね。
まだまだ予約受付中。