みなさん こんにちは。

 

東京は昨日の雨も上がって、

日が射してきました。

蒸し暑い土曜日です。

 

6月もあと2日となりましたね。

 

 

 

さて

我が家の前は、小学校中学校の通学路になっています。

 

小学生の女の子が数人、しゃべりながら帰ってきました。

 

 

声だけ聴いていると興味深いですね。

 

3年生くらいかなあ、

もう、その人となりがちゃんとありますよ。

 

「だからさあ ぜったいにこうなんだって」

大きい声で仕切るタイプの声。

 

「そうだよね」

すぐに同調するような、いくつかの声。

 

そして、しばらく間があります。

 

「○○ちゃん どう思う?」

仕切りちゃんタイプが訊いてくる声。

 

「うーん」

小さい返事のような声。

 

どうやら○○ちゃんは、

自分からは何も言葉を発してこなかったようです。

 

 

 

なるほどなあ。

10歳になるかならないかのうちに

もう、人間関係の縮図みたいなのがありますね。

 

 

おとなの世界だってすっかり同じ。

 

大きな声で仕切る人がいます。

真っ先に手を上げて意見を述べたりする人です。

 

 

それから

「そうですよね」

大きな声に同調する人がいます。

 

中には、ちょっと言葉に気をつけて

「そうですか?」

語尾を疑問形にする人もいます。

うっかり同じ派だと思われても困る

そんな感じ。

 

まあ、同じようなものですね。

 

 

そして もう一つのタイプ。

 

何も言わないで静かにしている人がいます。

そこだけしーんと空気が違っています。

 

するとですね、

仕切りタイプの人も同調タイプの人も、

その人の思っていることが気になってきます。

 

「○○くんどう思うかね?」

仕切りタイプの人が訊いてきたりします。

 

 

このタイプの人が、

人のエネルギーを吸い取ることに一番長けている。

そんな気がします。

 

 

 

どんなタイプのお子さんだって

どんなタイプのおとなさんだって

結局のところはね、

 

みーんな「かまってちゃん」なのですよ。

 

 

その、おおもとのおおもとはね

 

「ママーっ」

ママに振り向いてほしい

ママに抱っこしてほしい

 

ここに戻るのですよ。

 

 

 

ママだってね、たいへんなんです。

 

ほかに兄弟姉妹もいる

ちょっと手のかかる夫もいる

姑や子姑もいる

ご近所、ママ友、仕事関係の人もいる。

 

だからね、

昔も今も、誰だってみーんな

「ママ」が十分に足りていないのですよ。

 

 

 

介護経験をするとよくわかります。

 

じいじばあば は、孫が来てくれるとうれしいだろう

孫が何より可愛いだろう

そんなふうに思うでしょう?

 

でもね、それは

じいじばあばがまだ若いうちのことですね。

 

もっと年を重ねてきたらね、

孫のことなんてもう、どうでもよくなってくるんです。

 

それよりも自分にかまってほしいのです。

 

どんどん

小さい子どもに戻っていくのです。

 

最後の最後に求めるのは、

やっぱり「ママ」なのですよ。

 

 

 

人はね、ママから生まれて

生涯ママを求め続けていくのですよ。

 

みーんな「かまってちゃん」なのです。

 

 

大きな声を出して、

ママに振り向いてもらおうとする人もいれば、

 

いつも聞き分けよく素直で、

ママに「いい子」と言ってもらいたい人もいれば、

 

何も言わず黙っていることで、

「どうしたの?」

ママの気持ちをこちらに向けようとする人もいます。

 

 

 

誰だって、ママが欲しいのです。

誰だって、かまってちゃんなのです。

 

 

カレシさんやカノジョさんや夫や妻に向かって

言っているときでもね、

その実は、

その向こうにいる「ママの存在」に

愛してほしいと訴えているのですよ。

 

 

 

子育てのつらさはね、ここですよ。

 

 

自分だってママが足りていないのです。

今だって求め続けているのです。

 

なのに、

目の前の子どもは、24時間365日

「ママ」「ママ」と

思い切り自分を求めてくる。

 

 

うれしい、楽しい、つらい、痛い、暑い、悲しい、そのたびに

自分にその気持ちをぶつけてくる。

 

 

これがね、アップアップしちゃうのですよ。

 

カンベンしてくれと思うのです。

 

ときにはね

「私だってがんばってきたんだ」

「甘ったれるな!」

 

怒りが湧き上がってくるのです。

 

 

 

あなただけじゃないのですよ。

 

昔も今も、どんな人も

みーんな ママが足りないのです。

 

ママを求め続けているのです。

 

 

だから、ママをやるのはしんどいのですよ。

 

 

 

ママたち、よくやっていますよ。

 

あなたたちは、

人が一生かけて求め続けるような

ものすごーい存在なのです。

 

 

どんなバッチや肩書や資格よりも

すごい存在なのです。

 

 

だから、重いよね。

しんどいよね。

 

カンベンしてくれと逃げ出したくなるよね。

 

 

よくやっていますよ。

 

 

歴歴と続いてきた、すべてのママたちに

 

心からエールをおくります。

 

 

 

がんばっている人も

 

がんばれない人も

 

がんばらないようにがんばる人も

 

 

今日も、ありがとうございます。