みなさん こんにちは。
東京は、いいお天気になっています。
昨日の春一番の暖かい南風は、
北よりの風に変わってきました。
気温も下がってきています。
これを繰り返しながら、
ほんとうの春へと移っていくのですね。
さて
父と母の代からの古い家を建て替えて、
世代交代して、
娘一家との二世帯住宅になりました。
工事期間中は、
あれやこれやとありましたが、
無事引っ越しも終わりました。
ここにあった古い家で生まれて育ちました。
一人暮らしを経験することもなく、
親元から嫁ぎました。
夫が病気で旅立ってからは、
娘と一緒に再びこの家に戻って、
父母との二世帯住宅でした。
なんのかんのといって、
アラカン人生のほとんどは、
ここにあった古い家でした。
そして、父と母も旅立って、
新しく姿を替えたこの家に、
また戻ってきています。
「ツイノスミカ ってことだな」
そう思います。
この家に生まれて育って、
そして、
この家でピリオドを打つ
そういうことなんだな、と思います。
父と母の選んだ品々は残っていません。
自分の居住スペースは、
すべて自分で選んだものばかりです。
アラカン人生で、やーっと
「自分の家になった」
そんな気がしています。
父と母の娘ってわけでもない。
誰かの妻ってわけでもない。
娘も結婚して、
私の戸籍から卒業しています。
私は、私の戸籍の筆頭主です。
私は、私の世帯の世帯主です。
私は、どこにも所属していません。
私は、私にしか所属していません。
ただ、ここに居る
それだけです。
ここまで来て、やーっと
この家が自分の家になった!
そんな気がするのですよ。
やーっと
もう、好きに生きていいんだ
そう思うのですよ。
べつに私がよけりゃ、いいのです。
家族という命綱が、
1本また1本と消えていくときは、
めちゃくちゃ心細いものです。
これからどうなるんだろう?
不安です。
でもね、すべての所属がなくなって、
自分がそこに居るだけ
そうなったときに、
なんと、
初めて自由がやってきたように思うのですよ。
娘一家の2歳のおちびさんが、
娘一家のほうからちょくちょくやってきます。
楽しそうです。
この子もいつかは、
自分の道を歩きはじめます。
この家を卒業するのでしょう。
それでいいのですね。
家族といっても、
血がつながっているといっても、
一人ひとりが
違う目的を持って生まれてきています。
一人ひとりが、
自分の人生の筆頭主なのです。
親はね、
応援してあげることくらいしかできない。
応援団長です。
そんな感じのお役割なのですよ。
がんばっている人も
がんばれない人も
がんばらないようにがんばる人も
今日も、ありがとうございます。