みなさん こんにちは。
東京はよく晴れています。
乾燥していて
風は北よりで肌寒く感じます。
ついこの間まで
暑くてしょうがなかったのにね。
駆け足で季節が進んでいきます。
さて
古くなった家を建て替えるために
娘一家のところに仮住まいをしているところです。
5か月が経ちました。
娘夫婦は2人とも仕事を持っています。
2歳になったおちびさんは、
保育園へ通っています。
一人でゆっくりできる時間もあって、
恵まれた環境です。
でもね、なんていうか、
やっぱり仮住まいなのですよね。
すみません お邪魔しています
そんな感じなのです。
誰もそんなことを言うわけでもないのに、
肩身が狭い と
勝手に思っちゃうのです。
気になったのはね、
そこじゃないのですよ。
この生活になって、初めて
私って、もしかしたら
小さいときからずーっと
こういう。肩身の狭さみたいなのを
感じていたのかも。
そのことに気づいてしまったのです。
今建て直している家で、生まれて育ちました。
ずっと 私の家でした。
なのにね なぜか、ずっと
よそ様の家のような感じがあったのですよ。
最初から最後まで
あの家は、父と母の家でした。
そこに住まわせてもらう以上は、
家主の意向に背いてはいけない。
誰が強いたわけでもありませんが、
ずーっとそう思っていたのです。
今は、その父と母もおくって、
その家を建て替え中です。
娘一家と2世帯の家になります。
不思議なのはね、
父と母が旅立ってから、
「やったー!」
「これで 私の家になったー!」
そうなると思っていたのですよ。
ところが、その後もどうしても
「父と母の家である感」が、
つきまとうのです。
そして、重機がうなり声をあげて
古い家の解体が始まりました。
そのときはね、せつなくて
涙が出ました。
そのあとです。
更地になって黒々とした土地に立ったとき、
おそらく、生まれて初めて
「ことり」と音がして
何かが終わったことを感じたのです。
父と母と自分の間にあって
がんじがらめになっていたものが、
すっとほどけて消えたような気がしたのです。
年末に新しい家が出来上がる予定です。
アラカンにして初めて
「自分の家に暮せる」
そんな気がするのです。
「借りぐらしのアリエッティ」でしたっけ?
小人の少女が主人公の
アニメ映画がありましたね。
アラカンにして、やっと
借りぐらしから卒業して、
自分の家で暮らし始めるのです。
親とのいろいろなしがらみは、
良くも悪くも、命ある限り続くのです。
血がつながっていますからね。
でもね、人はみな
自分の居場所をつくることができる。
心から安心して
ぼうっとできる場所を
つくることができる。
きっと できる。
そう 思うのですよ。
がんばっている人も
がんばれない人も
がんばらないようにがんばっている人も
今日も、ありがとうございます。