みなさん こんにちは。

 

東京はお昼近くになって

急に風が強くなってきました。

この風に雨も降ってきたら いよいよ

桜も今季終了になるかもしれません。

 

 

 

さて、春の訪れとともに桜が咲くと、

待ってました! とばかりに

人びとはうれしくなって

桜に集ってきますよね。

 

 

写真を撮って、笑って。

満開の桜の桜吹雪。

地面はピンクのじゅうたんになります。

 

川面も散った花びらでピンクの帯になって

これもきれい!

 

 

そして何日かたって、ピンクのじゅうたんは

茶色のじゅうたんに変わります。

 

人は茶色のじゅうたんを避けるようにして

歩いていきます。

 

 

 

川沿いの桜でしたらこれでいいのですが、

一軒の個人のお宅に咲く桜だったら

どうでしょう。

 

 

桜が満開になったときには

通行人も見上げて、

きれいねー!

卒業式に向かう親子が、

写真なぞ撮って。

 

 

お隣の住人も、軒先に届く枝とともに

来客と一緒に写真撮っています。

 

春ランマンの風景ですよね。

 

 

 

そして桜の花が散って、葉桜に。

そのころから アメリカシロヒトリなんぞという

毛虫が、桜の葉につき始めて。

 

お隣さんは

やだ!  毛虫!

シューシュー防虫剤噴霧します。

 

 

そして秋になりました。

 

軒先の桜の枝からお隣の家の庭に、

落ち葉がハラハラと舞っていきます。

 

お隣りさんは

やだ!  また落ち葉だらけ!

 

 

かくして 次の年の春を迎える前に

桜の枝は、植木屋さんの手によって

大きくバッサバッサと伐採されるのです。

 

 

 

自宅の大きな桜の木にライトアップして、

道行く人を楽しませる。

クリスマスシーズンに大がかりな電飾を施して

道行く人を楽しませる。

 

ステキです。

 

 

通りすがりの人には、その時限りの

映えるショット でしかありません。

 

が、しつらえている当人にとっては、

 

事後の後始末

保管

近隣住民とのあたり

 

などなど。

一年中、いえ何年、何十年にわたる

作業なのです。

 

 

クリスマスの電飾でしたら、モノ なのだから

世間の噂、よけいな詮索 など

無視して、さっさと

今年で辞める! と

終了してしまえばいいのです。

 

 

ですが、桜は違います。

モノではなく、命なのです。

子どもと一緒です。

 

もしかしたら自分の一生より長く

生き続けるのです。

 

 

子どもはひとたび生まれたら

もう、戻すことはできません。

なかったことにすることはできません。

桜も同じです。 命です。

 

 

ペットを簡単な気持ちで飼いはじめるのは

危険ですね。

15年 もしかしたら20年生きる命です。

 

何かの事情で飼えなくなっても

責任とれません。

 

でも、木はそれどころか

50年もしかしたらもっと 生きるのです。

責任とれません。

 

 

 

命なんてものは、いいところだけの

映えショット だけではありません。

めんどうくさくてうんざりすることのほうが

ずっと多いのですよ。

 

 

モノなら、処分できますからね。

持ちたければ まだ

モノを持つほうが いいですよね。

 

 

 

桜は美しい。

その、美しいときだけ

通りすがりの人として、映える瞬間を

いただき!

 

というほうが

桜にとっても誰にとっても

しあわせなことかもしれません。

 

 

 

今日と同じ明日が来ない

そんな時代になりました。

 

 

極力 持ち物は少なくして

フットワーク軽くしておくのがいいですね。

 

 

所有してしまうと

どうしても重くなります。

 

 

軽く 明るく あたたかく

すべて通りすがりのこととして、

受け流して その時その時を

楽しんでいきましょうよ

 

 

 

がんばっているひとも

 

 

がんばれないひとも

 

 

がんばらないようにがんばっているひとも

 

 

 

今日も

 

 

ありがとう ございます。