こんにちは。廣田です
今回は前回のつづき、「木造戸建住宅の壁量計算方法」についてのお話しです。
迷った時はココ!分かりやすい『壁量計算』と『柱の小径』概要
こちらはぜひブックマークを!!
改正後に必要となるのは、以下のふたつ。
- 建築基準法施行令第46条の壁量計算
- 建築基準法施行令第43条の柱の小径および小径別の柱の負担床面積の算定
①~③の計算方法より、やりやすいものを選んで対応していきましょう。
①表計算ツール
公益財団法人 日本住宅・木材技術センターに用意されている表計算ツールを使用します。→ コチラ
エクセルで用意された表計算ツールがありますから、そこに、階高、各階床面積、屋根、外壁仕様、太陽光パネル、断熱材の重量などを入力。すると、必要壁量が算出される仕組みです。②の早見表よりも、実状に合わせることができます。
リンク先は、以下のようになっています。
②早見表
公益財団法人 日本住宅・木材技術センターに用意されている早見表を使います。→ コチラ
1階・2階の床面積の割合、階高、屋根葺き材などを選択することにより、必要壁量や柱の小径が決まる仕組みです。
重い屋根・軽い屋根という2種類の分類ではなく、住宅の状況に合わせた選択であるため、簡便ながらも実情に合った方法と言えます。
同じ形式の住宅を複数建てる場合には数値の流用も可能。その点でも嬉しい方法ですよね。
③算定式
<床面積あたりの必要な壁量>
Lw =(Ai・C0・Σwi)/(0.0196 ・Afi)
必要壁量は、荷重の実態に応じ上記算定式によって算出します。構造計算に似た方法で、窓や太陽光パネル、断熱材等の荷重を出す必要があり、手間のかかる方法と言えます。
<横架材相互の垂直距離に対する柱の小径>
de / l = 0.027 + 22.5・Wd / l2
柱の小径は、建築物の重量に応じた規定となっており、以下のどちらかで求めます。
・算定式と有効細長比によって、柱の小径を求める
・樹種等を選択し、算定式と有効細長比によって柱の小径を求める
・柱の小径に応じ、柱の負担可能面積を求める
算定式を使えば、柱の小径だけでなく負担可能面積の算出も可能なのですが、少々難しい方法です。
手間や難しさを考えると、実用的なものは①か②の方法になるのかと思います。
もちろん、やりやすい方法をお選び頂ければ大丈夫です。
どの方法が貴社にとってスムーズで納得できる方法なのか?それを確認するという意味においても、【早めに試してみる】こと。これが大切です。
一緒にがんばりましょう!!
今回は、「木造戸建住宅の壁量計算方法」についてお話をいたしました。
なぜ改正が行われるのか、その経緯についても、お分かり頂けたかと思います。
家づくりのタイムスケジュールは工務店様や工法などにより様々ではありますが、一般的に10か月ほど。今から準備をすれば間に合います!
ぜひこのタイミングで、ツールのお試しをしてみてくださいね。
そして、もし行き詰まったなら、私共がしっかりとサポートして参ります。
弊社では、スムーズな建築確認申請のため、最新の情報と革新的なソリューションを提供してまいります。工務店様や設計者様のスキルアップには、今後のブログを参考にしてみてください。
迷った時には“ここ”にを合言葉に、一緒にがんばっていきましょう!