すでに次の朝ドラが始まって二か月、世の中はどんどん進んでいっていますが、
義理堅く、情の深い松江市民は、未だに小泉八雲の研究を続けています。
先週行われた市立図書館開催の定期講座「小泉八雲に学び親しむ」の第二回目、
「西田千太郎旧邸にようこそ」です。
会員20名余りが、図書館に集合し、
そこから徒歩約15分のところにある「西田千太郎旧邸」の見学に向かいます。
島根大学の先生と、旧邸を管理しておられるIさんのご案内付きです。
今まで何度か家の前までは行きましたが、
まだ中が開示されていなかったので、今回が初めてです。
春から一般の方も入場料として(屋敷改修の費用に充てられます)
500円収めれば、誰でも入れるようになりました。
2班に分かれ、私たちの班は、先に屋敷周辺のお寺や、
町の造りなどを勉強しました。
今でも、古い街並みが残されており、
江戸時代からの町の区画も残っている地域です。
家と家は溝によって区画されています。
近くに住んでいるのに、初めて知ることたくさんです。
30分ぐらい歩いて、今度は家の中に入ります。
屋根は傾いていますが、瓦は修繕に再利用されるそうです。
庭は昔のまま。
30年前に、東京からUターンしてこられたIさんが、
この家の前に越してこられたころ、
住居には西田千太郎のお孫さんにあたるおばあさん(80歳ぐらい)が
住んでおられ、そののち息子さんのいる関西に引っ越されたため、
この家は空き家になってしまいました。
それでも、「西田千太郎の家」ということで、
親戚縁者の人が、年に数回帰ってきて庭の草刈りや、掃除をしていました。
近年、偶然島根大学や他大学の教授が、この家の存在に気づき、
ちょっと話題に上ったころ、
Iさんは、家が崩壊寸前になってしまうのに耐えきれず、
自ら家賃を千太郎の親戚に払って、この家を借り受けることにしたそうです
(これはなかなかできることではありません)。
まだ「ばけばけ」の「ば」の字すらなかった時です。
雨漏りや畳の修繕など少しずつされていたようですが、
3年ほど前に「ばけばけ」の話が持ち上がり、
この家と「西田千太郎」が俄然脚光を浴びるようになりました。
しかし、今もまだ、Iさんと、島根大学の先生の二人で
家賃を折半している状態だそうで、
早く市が買い上げてくれないものか、悩みどころではあります。
などというお話をされているIさんです。
家の中は、昔のままに残されており、
古い箪笥の中には西田家の子供たちの
たくさんの成績表や手紙などが残されていました。
そこにあった千太郎と小泉八雲の往復書簡や千太郎日記が
この度の「ばけばけ」に大いに役立ったとのことで、貴重な財産の山です。
ドラマは終わってしまいましたが、我々松江市民は、
ずっと勉強し続けますので、よろしくです。


















