梅雨入りの日は過ぎているのに、一向にその気配もなく、
水枯れの心配も出始めた今日この頃です。
昨日は月に一度の風土記の丘教室で、
ちょっと古代についてお勉強してきました。
出雲国分寺跡に、
寺の瓦を造っていた瓦窯の存在は以前より知られていましたが、
その発掘調査が、令和5年度に初めて行われ、
その調査成果の発表でした。
出雲地区は、どこでも掘れば遺跡が出てくる地域なので、
大きな道路や、建物を作ろうと地面を掘り起こせば、
必ずその進行を阻む、厄介な
(いや、貴重な)ものが出てきます。
家の大掃除、遺品整理のようですね。
そこで必ず作業は中断して、
捨てようか残そうか、さんざん悩み、
また元のところに戻し、
家をつぶさない限り、踏ん切りがつかない。
遺跡の場合は、長期間調査して、
資料を作り、発表して、
ああだこうだと議論して、
今の時代に全くの別世界が
繰り広げられています。
まあ、この風土記の丘教室も、
ほとんど毎回このようなことの繰り返しです。
でも、色々なものが出てくるので、
単なる推測であったものが、
段々確信に近づき、古い歴史も理論的に分かってくる、
という面白さがありますね。
結論としましては、この瓦の調査により、
●瓦は仏教とともに朝鮮半島から伝わってきたが、
出雲国分寺の瓦の文様は、国内に類はなく、
朝鮮半島系の瓦文様と言われている。
●現在3基の瓦窯が見つかっているが、
必要量から推測するに、
その周辺にはもっと窯が存在しているだろうと考えられる。
等々、またこの周辺が掘り起こされる予感です。
西暦700年ごろのお話が繰り広げられるのは、
実に面白いです。
本日のパン。ハムロール。
美味しかった!