昨日は、ちょっと変わった茶話会に参加してきました。

 

 

「ピアノ職人(調律や修理、調節などの技術者)」さんのお話です。

 

私の住んでいる町は、人口20万人弱ですが、

れっきとした県庁所在地です。

 

去年、100年の歴史のある老舗楽器店が、

少子化、コロナ禍の影響などで倒産してしまい、

現在わが町にはピアノや

弦楽器・管楽器などが並ぶ

正統派楽器店がなくなってしまいました。

 

ポピューラー系の楽器店はありますが、

クラシック系の楽器は置いていません。

 

という事は、ピアノが欲しい!と思ったら

隣の町に行くしかないのですね。

 

なんか信じられない。

 

昨日の職人さん曰く

「西洋では、楽器店,本屋、

画材屋が街から無くなると、

その街の文化レベルは

極めて深刻な状況になる」。

 

確かに、町の本屋さんも

段々無くなっていくのが

問題になっていますね。

 

単なる売り物ではなく、

文化的要素を含む商いは、

まちづくりには不可欠、

日本においては

呉服屋さんはその最たるもの。

 

その呉服屋さんの空きスペースを活用して、

この度ピアノ店を開店されるそうです。

 

この建物は、築100年を迎える立派な建物で、

二階にはミニコンサートも開ける

サロンを開設する予定とか。

 

まだ改装中ですが、

建物の中も見学させていただきました。

 

(1階店舗スペース)

 

 

(2階サロンスペース)

(壁がアーチ状になっていて美しい)

 

とても力強い言葉に、

本当に嬉しくなりました。

 

確かに、ピアノを習う人、

着物を着る人など

だんだん減っていくのは

寂しいことですが、

こういう事を憂いて、

縁の下の力持ちとして

動いてくれる人がいることは頼もしい。

 

街の活性化につながるといいですね。

 

帰りには手作りのキーホルダーをいただきました。

 

ピアノのハンマーと、着物の布をほぐした糸で

作ってあります。

 

かわいい!

(ご家族、社員さんなどで夜なべして作られたそうですウインク