数週間前のNHK「あさイチ」の映画のコーナーで紹介されていた作品です。

 

 

映画『落下の解剖学』キャスト・登場人物・出演者一覧/あらすじ | ORICON NEWS

 

 

当たり前ではありますが、紹介するアナウンサーが大変上手で、

「えっ!それからどうなった!?」

というところで終わるので、

上映されたら絶対見たい!と思っていました。

 

人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。
はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。
現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。
事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、
登場人物の数だけ〈真実〉が現れるが…。
(ネットより)

 

女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。

主人公サンドラ役は『さようなら、トニー・エルドマン』などで知られる

ドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。

 

第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の

5部門にノミネートされています。

 

夫の転落事故だと思われたものが、ここまで大騒ぎになるとは⁉

という単純なことではなく、

法廷の中で暴かれていく夫婦,家族の様々な真実・嘘に

見ているこちらの心が痛くなっていく…。

 

2時間半の長尺で、後半1時間は法廷での場面です。

 

フランス語、英語が入り交じり、

丁々発止のやり取りが繰り広げられていきます。

 

殆どが会話で進んでいくので、

段々エスカレートしていく人間の心情が、実にリアルに描かれています。

 

最近の人は、映画やドラマは、ネタバレを読んで、

結果がわかって安心してから観るそうですが、

流石にそれはできない。

 

そうするとストーリーが二転三転するたびに、胃がキリキリと痛くなります。

 

サスペンス物は、

結果的に主役が助かるだろう…ぐらいの予測をもって観るのですが、

それでもこの 手に汗握るヒリヒリ感はたまりません。