大人の出演者のみで、落ち着いてみられる映画と思って鑑賞。

 

 

 

 

今、若者の間ではやっているシェアハウスですが、

この映画では、様々な背景を持った大人たちの集まりです。

 

自宅をリフォームしてシェアハウス経営する

老夫婦の大家さんが同居して、

食事の世話などをしてくれる、

ちょっとした学生寮のような雰囲気です。

 

106分という短い映画ですが、

内容がギッシリ詰まっています。

 

「踊る大捜査線」ほか数多くの舞台、

テレビ、映画で名脇役として活躍してきた小野武彦が、

俳優生活57年目にして初の映画主演を務めた作品。

「劇団青年座」が2021年に上演した

岩瀬晶子作の同名舞台を映画化したもの。

(ネットから)

 

 

 

住人は、年齢も職業も国籍もバラバラ。

 

でも、衝突しながらも協力し合って生活しています。

 

借金の取り立てに苦しむ若い母、

東日本大震災体験で心塞ぐ女性、

不法労働で、国外退去に怯える中国人女性、

自分に合わない医者という職業を

親から押し付けられ、引きこもりになってしまった男性、

自分の転職を親に言えない男性、

そして大家さんの一人息子はジェンダーで、

SNSの誹謗中傷で自分の経営するレストランが

経営の危機に直面する、等々。

 

問題山積み、どうやって解決するの!

という内容ですが、

全然暗くならないで、

人と人の繋がりや

多様性を認める社会の大切さを描いていく、

心温まる映画でした。

 

わかりやすいし、

最後に複線回収もちゃんとされる。

 

おじさんの小野武彦氏の心も、

最初は頑なだったけど、

本当に優しい心に変化していく。

 

いい映画でした。

2023年の作品です。