近年、お寺がテーマパーク化していて、

ただのお寺とお墓じゃないところが増えているような気がします。

 

無宗教の者としては、楽しそうでいいじゃん!と思ってしまいますが、

信心深い方たちの目にはどう映っているのでしょうか?

 

まあ、参拝の方が増えれば、

お寺が廃れることはないので

檀家の負担が減っていいかもしれませんね。

 

私の地元のお寺も、施設を増やすわけではないけど、

本堂で講演会やヨガ教室や、

座禅会やら写経会などがしょっちゅう開かれていますから。

 

豪徳寺も、1480年建立、

箱根藩主・井伊家の江戸のおける菩提寺で、

井伊家ゆかりの文化財を数多く所有している由緒正しき寺院ですが、

最近は「招き猫のお寺」としても有名です。

 

お正月になれば、参拝客で混雑するでしょうから、

年内に散歩がてら出かけました。

 

 

「碧雲関」と書かれた山門は

「外の世界と境内を隔てるために建てられた門」という意味だそうですが、

意外と小さく、中の広さは想像できません。

 

 

 

 

中に入ると、平成18年(2006年)に落慶された三重塔、

 

 

令和2年(2020年)に落慶された地蔵堂、

 

 

平成11年(1999年)に落慶された開祖堂など、

 

 

建物が新しくてちょっと驚きます。

 

 

 

法堂も昭和42年(1967年)に造営されたものですが、

 

 

 

それぞれの中には、立派な菩薩像などの文化財が収められているようですが、

外から見ることはできません。

 

それよりも、参拝客が集中していたのは、招き猫が置いてある一角!

 

 

とにかく大小無数の招き猫が所狭しとおいてあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、この地を通りかかった鷹狩り帰りのお殿様が、

お寺の門前にいた猫に手招きされ、立ち寄ることに。

 

寺で過ごしていると、突然雷が鳴り、雨が降り始めました。

雷雨を避けられた上に、和尚との話も楽しめた殿様は、

その幸運にいたく感動したそうです。

 

それが彦根藩主井伊直弼で、豪徳寺は直孝に支援され、

寛永10年(1633年)に再興されました。

 

それが、井伊家、招き猫のご縁だとか。

 

 

 

井伊家のお墓を始め歴代藩主、正室たちのお墓も並び、

平成20年(2008年)に国史跡に指定されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、見るとこ一杯。

 

きちんと見ればみ一日中でも居れそうなお寺でした。

 

招き猫は完売でしたので、キーホルダーをお土産に。