今回は、北風好天時に使われる
『ILS X RW34L』という計器進入方式を使った着陸を紹介します。
最後のストレートが少し短いですが、速度・高度をコントロール出来れば難しくは無いでしょう。基本操作の確認の意味も含めトライしてみましょう。
羽田空港飛行コース では
下図のように表示されます。
実機のルートはこのような感じです。
下の運行状況履歴を確認すると、深夜の時間帯は『ILS Y RWY34L』でこの日は6:00から "X" に切り替わっています。
XとYの違いは進入時の速度規制の有無、ミストアプローチのプロシジャーが異なるだけです。
その為, 深夜の時間帯でも同じフライトプラン(コース)が使用できます。
『ILS X RWY34L』のチャート
この着陸方式のIAF (Initial Approach Fix, 初期進入フィックス)は KAIHO, ここを4,000feet以上で通過。
その後 AVIONを経由、AZURE を高度1,500feetで通過し
G/Sをキャッチします。
KAIHO, ALLIEでそれぞれ速度規制があります。
フライトプラン;
今回も練習用として中部セントレア(RJGG)からのプランとしました。
IF用参考プラン, 現時点でのポイントです。
(Fix変更で無くなる可能性有り)
このままコピペで使用できます。
RJGG GG600 DELFI FAROL COSTA LAURA XAC MIURA KAIHO AVION T6R11 ALLIE AZURE MA34L RJTT
RJGGから離陸→巡航→降下
KAIHO手前でRJTTがアクセス可能になりますのでRWY34Lの ILS をセットしておきます。
MAPを開いて下図の①→④の手順でタップ(選択)します。
これででセット終了
(ILSのセット方法はこちらでも説明しています)
ILS X RWY34Lの入り口 KAIHOを速度180kts, 高度 4,000feet 以上で通過します。
チャートの高度制限に注意して降下, アプローチを続けます。
途中、高度2,500feetでギアダウン・フラップを降ろして減速します。
AVIONを過ぎて左旋回、 RWY34Lへのファイナルアプローチを開始したところでILSの自動アプローチモードに切り替えます。
下図の①→③の手順で
まずナビゲーションモードをGPSからNV1に切り替え
④→⑥で自動アプローチモードに切り替えます。
(これまでと変わりません)
RWY34Lにアライン、1,500feetを維持して飛行させます。
ここまではオートパイロットを使用しています。
暫くするとG/Sのbug (インジケータ) が降りてくるので、ここでオートパイロットをOFF
G/Sを見ながら高度調整、減速しファイナルアプローチ。
日中と違ってPAPI, 滑走路も確認しやすいです。
このまま着陸です。
今回時間設定は、日の出時としました。
夜間に設定して深夜の着陸進入 『ILS Y RWY34L』も試してみて下さい。
同様のコースでRWY 34R に着陸する 『ILS Y RWY34R』もあります。これも着陸の手順そのものは今回とほとんど変わりません。
次回はVOR A RWY16L
深夜・早朝の南風強風時のサークリングアプローチです。