出発機向けのデパーチャー管制コマンドを紹介します。
タワー編1は → こちら
タワー編2は → こちら
グラウンド管制は → こちら
この画面からスタートです。
通常はパイロット側からコンタクトを取ってきて下のメニューが現れます。
"Check in"からの表示
(ATC側には"with you"で来ます)
>RADAR CONTACT で返します。
"航空機をレーダで捉えたこと、フライトプランを承認したこと" を伝えるコマンドです。これはレーダー誘導をしますというのでは無いことに注意します。
"Flight following"からの表示
1 <
2 SEND
他のパターンも有りますが、デパーチャー管制としては
→上記のいずれかの方法で応答
→高度制限があればその指示と解除
(ここは任意で)
→SID(出発ルート)からメインの航空路に移るあたりで周波数変更の承認
で終了です。
メインメニューのコマンド
デパーチャーとアプローチで共用のメニューです。
トップレベルのコマンドを太字、それを選択すると現れる下位レベルのコマンドを続けて下段に記載しています。
記号・用語について
" < " ; RETURN
" > " ; ENTER (このコマンドを選択すると内容が送信されます)
" ・・・ "; RUNWAY違い, NUMBER違いなど番号違いでの繰り返し
"DITTO" ; 同様の内容
1 VECTORING INSTRUCTIONS
(飛行方位を指示するものです)
1 <
2 ALTITUDE AND HEADING
(高度と方位を合わせて指示するものです)
1 <
2 < 10,000FT
1 <
2 1,000FT
1 <
2 010 >
・・・
3 >10,000FT
(DITTO)
3 ALTITUDE
(DITTO)
4 HEADING
(DITTO)
5 RESUME OWN NAVIGATION >
(これまでの指示を解除、各自のナビゲーションに戻って飛行するよう指示するものです)
高度・方位の指示はレーダー画面からも操作できます。
航空機をタッチしてドラッグすることで現れるメニューから操作することも出来ます。
ここで各メニューに入りますが、SENDを押すと方位指示が送られます。
2 REQUEST SPEED
(先行機との距離の確保, 速度規制対応の為の速度変更指示です)
1 <
2 MAINTAIN SPEED
1 <
2 < =250KTS
1 <
2 100KTS
1 <
2 SEND >
3 OR GREATER >
4 OR BELOW >
・・・
3 >250KTS
3 SPEED AT YOUR DISCRETION >
(これまでの速度指示を解除、各自判断とするものです)
4 MAINTAIN PRESENT SPEED >
5 MAINTAIN SLOWEST PRACTICAL SPEED >
6 MAINTAIN BEST FORWARD SPEED >
3 EXPECT VECTORS FOR
(これから予定しているアプローチ方式の連絡です)
1 <
2 ILS APPROACH
1 <
2 RUNWAY XX >
3 GPS APPROACH
(DITTO)
4 VISUAL APPROACH
(DITTO)
5 RADAR VECTORS
(DITTO)
6 UNABLE (OUTSIDE OF COVERAGE AREA)
(管制エリア外の為、対応できない旨の連絡です)
1 <
2 >CONFIRM?
7 UNABLE AT THIS TIME
(DITTO)
4. CONTACT OTHER FREQUENCY
(他局への周波数変更を許可するものです)
1 <
2 XX TOWER ON XX >
3 XX UNICOM ON XX >
4 FREQUENCY CHANGE APPROVED >
5. ASK FOR INTENTIONS
(パイロットの要求事項を確認するものです)
1 <
2 >CONFIRM?
6 MISC MESSAGES
(その他のメッセージ)
1 <
2 DUPLICATE MESSAGES >
(繰り返し要求に対し注意するものです)
3 STAY ON FREQUENCY >
(指示するまで周波数変更を認めないものです)
4 FREQ BUSY BE PATIENT >
(不必要な交信をしないよう伝えるものです)
5 AIRCRAFT TOO LARGE >
(小規模空港に現れた大型機に対する注意勧告です)
サイズ越えの航空機に着陸進入許可を与えてはいけません
6 NO LIGHT AIRCRAFT >
(大規模空港における軽飛行機等の規制勧告です)
7 EXPEDITE ALTITUDE CHANGE >
(高度変更指示に対して早急に履行するよう要求するものです)
8 TRAFIC ALAERT >
(接近する他機がいること、あるいは自機が他機に接近していることを伝えるアラートです)
9 THANK YOU >
10 THANK YOU, GOOD DAY >
11 YOU'RE WELCOME >
12 I'M SORRY >
13 EXPECT FPL DEVIATION >
(フライトプランとは異なるルートでの誘導する予定であることを伝えるものです)
14 WRONG RUNWAY >
15 DO NOT FOLLOW FPL >
(指示に従わずフライトプランに沿って飛行する航空機に使います)
16 ALTITUDE AT DISCRETION >
(高度は各自判断とすることを伝えるものです)
7 MISSED APPROACH INSTRUCTIONS
(アプローチをやり直させる指示です)
高度と方位を指示します
1 <
2 ALTITUDE AND HEADING
1 <
2 <10,000FT
1 1,000FT
1 <
2 010 >
・・・
3 >10,000FT
DITTO
8. REQUEST HOLD
(ホールディングの指示です)
高度と方向を指示します
1 <
2 PRESENT POSITION
1 <
2 LEFT TURNS
1 <
2 < 10,000FT
・・・
3 >10,000FT
DITTO
3 RIGHT TURNS
(DITTO)
3 MAKE LEFT 360 >
4 MAKE RIGHT 360 >
9. REPORT AIRPORT IN SIGHT >
(ビジュアルでのアプローチに対して空港が視認できた際に報告することを指示するものです)
10 STAND BY >
(リクエストに対してすぐに対応できない場合に使います)
11 REPORT USER >
(トレーニングサーバでは使えません)
12 ADD REPLAY BOOKMARK >
(リプレイにブックマークを追加するものです)
13 BROADCAST MESSAGE
(全航空機に対する放送です)
1 FACILITY IS CLOSED >
(ATC業務を終了する際のアナウンスです)
2 CLOSING IN
(時間を選択してATC業務を終了する旨を伝えるものです)
1 <
2 5MINUTES >
3 2MINUTES >
4 1MINUTE >
3 ONLY ILS APPROACHES >
(ILSのみでのアプローチ指示です)
4 EXPECT DELAYS >
(混雑の為に遅れが生じる可能性があることを伝えるものです)
5 ALTITUDE REQUEST NOT NEEDED >
(高度要求をしない様指示するものです)
6 FREQUENCY BUSY >
(ATC業務が混雑しているので不要な交信を控えるよう要求するものです)
7 CONTROLLER CHANGE >
(管制官変更を連絡するものです)
8 RUNWAY CHANGE >
(風向きの変更等で離着陸に使用する滑走路の変更を伝えるものです)
14 SEND ON GUARD MESSAGE
(離陸後に交信してこない航空機に対して使用します)
アプローチ管制では50NM, 18,000feet以下で使用することになっています。
1 <
2 SEND REQUEST TO CONTACT >
3 SEND SERVICES ADVISORY >
4 REQUEST RETURN TO FREQUENCY >
15 DENY ENTRY
(空港に進入できないことを伝えるものです)
1 <
2 AIRPORT IS FULL >
3 EVENT IN PROGRESS >
16 CORRECTION
(ATC指示の訂正を伝えるものです)
1 <
2 CORRECTION,STAND BY >
3 DISREGARD LAST MESSAGE >
(直前の指示に誤りがあるため無視するよう伝えるものです
17 RESEND LAST MESSAGE >
(直前の指示を再送します)
以上です。
情報漏れ・訂正がある場合はアップデートをします。
これでデパーチャー管制のコマンドリストは終了です。